【 4 NOTE 】
夢主 ハートの国へ
夢から覚めるのを恐れた少女は
空虚の存在にハートを自ら捧げた。
=============================================
『…ん』
目を開けるとそこは見慣れない天井だった。
…機械油の匂い。
…金属がかすかにぶつかる音がする。
まさか とおもってベッドの上から下をのぞいた。
『ユリウス…?』
ご名答。
そこに姿を現した人物は 時計塔の主 ユリウス=モンレー。
「おきたのか。夢魔の奴から話は聞いている。しばらくここへ滞在しろ」
…
聞き間違いだろうか。
はたまたキャラ設定が違ったのか。
人嫌いのユリウスが見ず知らずの少女に塔への滞在を許可すると。
自ら言ったのだ。
一言でもカッコいいなぁ…
「おい?」
はっ
『わかりました。しばらくお世話になります』
僕は簡単な自己紹介をしてキッチンへ向かった。
もちろんコーヒーイベントである。
僕は魔女の力でさまざまな珈琲についての資料を得た。
『ユリウスー。珈琲できましたよ』
機具から手をはなしカップへと細くきれいな指がふれる。
どきどき…
『どう…かな?』
……
「90点だな。うまい」
うそだろ コレきた!!
やべぇよ まじ惚れるって!!
ていうか落ち着け…。
『よかった。僕はこの前までカフェでバイトしていたんだ。お仕事がんばってください!』
あぁ。と作業に戻るユリウス。頬がすこし赤かったのは気のせいだろうか。
__バァン!
・・・と、またもや静かなときを邪魔する馬鹿がきた。(前話=ナイトメア)
「やあ!ユリウス!仕事もらいにきたぜ!」
そろそろかな。いつもの台詞…
「『…遅い』」
まぁ驚いた。
エースのことを知らないはずの私が、滞在主と同じことをはいたのだから。
「君…。誰?」
その場に全員が硬直する。
「まさかユリウスの彼女?ユリウス その子俺に譲ってくれないかなぁ?」
何をいうだすかと思えば。きっとこいつも僕の正体を知れば離れていくだろうに。
ユリウスはゴホっと小さくむせた。
「残念だがリナリーは私の女では無い。欲しいなら本人の同意をもとに付き合え。」
ごもっともな意見。さすが数少ない常識人。
かっこいいなぁ…(二回目)
なーんだ。といって質問をなげかけるエース。
「君、強そうだね。名前は?」
僕は戸惑いも無くこたえた。
『僕は余所者。名前はリナリー=ストラブラッド。魔女だ』
いってしまう。
おもってもいないことを。
ただのつよがりだと解っていても。
その一言に人々は離れていく。
だがエースの反応は普通だった。
「リナリーか。うん。了解。」
じゃあな! といって部屋をでていく。
この国の人間はどうだろう。
僕のことを知って軽蔑するんだろうか。
誰かを守るかわりに僕の手は血でふやけてしまった。
もう。元にはもどらない。
夢主 ハートの国へ
夢から覚めるのを恐れた少女は
空虚の存在にハートを自ら捧げた。
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『…ん』
目を開けるとそこは見慣れない天井だった。
…機械油の匂い。
…金属がかすかにぶつかる音がする。
まさか とおもってベッドの上から下をのぞいた。
『ユリウス…?』
ご名答。
そこに姿を現した人物は 時計塔の主 ユリウス=モンレー。
「おきたのか。夢魔の奴から話は聞いている。しばらくここへ滞在しろ」
…
聞き間違いだろうか。
はたまたキャラ設定が違ったのか。
人嫌いのユリウスが見ず知らずの少女に塔への滞在を許可すると。
自ら言ったのだ。
一言でもカッコいいなぁ…
「おい?」
はっ
『わかりました。しばらくお世話になります』
僕は簡単な自己紹介をしてキッチンへ向かった。
もちろんコーヒーイベントである。
僕は魔女の力でさまざまな珈琲についての資料を得た。
『ユリウスー。珈琲できましたよ』
機具から手をはなしカップへと細くきれいな指がふれる。
どきどき…
『どう…かな?』
……
「90点だな。うまい」
うそだろ コレきた!!
やべぇよ まじ惚れるって!!
ていうか落ち着け…。
『よかった。僕はこの前までカフェでバイトしていたんだ。お仕事がんばってください!』
あぁ。と作業に戻るユリウス。頬がすこし赤かったのは気のせいだろうか。
__バァン!
・・・と、またもや静かなときを邪魔する馬鹿がきた。(前話=ナイトメア)
「やあ!ユリウス!仕事もらいにきたぜ!」
そろそろかな。いつもの台詞…
「『…遅い』」
まぁ驚いた。
エースのことを知らないはずの私が、滞在主と同じことをはいたのだから。
「君…。誰?」
その場に全員が硬直する。
「まさかユリウスの彼女?ユリウス その子俺に譲ってくれないかなぁ?」
何をいうだすかと思えば。きっとこいつも僕の正体を知れば離れていくだろうに。
ユリウスはゴホっと小さくむせた。
「残念だがリナリーは私の女では無い。欲しいなら本人の同意をもとに付き合え。」
ごもっともな意見。さすが数少ない常識人。
かっこいいなぁ…(二回目)
なーんだ。といって質問をなげかけるエース。
「君、強そうだね。名前は?」
僕は戸惑いも無くこたえた。
『僕は余所者。名前はリナリー=ストラブラッド。魔女だ』
いってしまう。
おもってもいないことを。
ただのつよがりだと解っていても。
その一言に人々は離れていく。
だがエースの反応は普通だった。
「リナリーか。うん。了解。」
じゃあな! といって部屋をでていく。
この国の人間はどうだろう。
僕のことを知って軽蔑するんだろうか。
誰かを守るかわりに僕の手は血でふやけてしまった。
もう。元にはもどらない。