3 ACUTE
【 3 NOTE 】


男の人の部屋 


という単語から何を想像するだろうか。


僕の場合は「汚い」


だった



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目が覚めると、僕はベッドに寝かされていた。


____目が覚めると驚くような光景がひろがっている


メアが言っていたとおりに  おどろいた。


まず此処にいるのもだが、服が。


服が男物の… シャツ一枚に着替えさせられている。


頭のなかには疑問だらけで、人の気配にきづかなかった。


目の前に僕の衣類をもって男性が立っていた。


「起きたのか。体に外傷は見当らないから心配はないとおもうが…」


疑問なんてふっとんだよ。


はたまたファンタジーなことが起こったのだから。


そう。このキャラクターは…


『グレイ…』


とりあえず名をよんでみた。


すると少し驚いたのもつかの間


彼はすぐに言葉をつむいだ。


「あぁ。俺が部屋に運んだ。塔の最上階で休憩をとっていたら


大量のトランプと本と一緒に空から君が落ちてきたんだ」


さすが紳士。降ってきた ではなく


落ちてきた。 親方さまー空から女の子が!!的な展開を


恐れていたからよかったよかった。


はてさて現実にもどろうか。


僕は言う


『ありがとう。その…この服は…』


僕はチラッと今着ている服をわざとみやる。


するとグレイがおおいに勘違いをしてくれた。


「あぁ。その……目は伏せていたのだが、汗をかいていたので


着替えさせたんだ。すまない! 他意はないんだ!!」


なんとまぁ。


乙女ゲームによくあるある。


別に羞恥心はまったく無い。


容姿端麗な冷酷非常の魔女はアリスとちがって


自分命だからまわりなんてどうでもよかったのだ。


僕は言う。笑みをうかべて。


『気にしないで 僕は…』


バァン!!と大きな音をたて部屋のドアが開いた。


僕の言葉はとある馬鹿によってさえぎられてしまった。


「ナイトメア様!!どうしたのですか?!今まで夢にこもっていらしたのに…」


グレイは乱れた服の僕を後ろに隠してくれる。


(やさしさにきゅん…)


「リナリー。君のゲームのスタート場所は此処じゃないんだ。悪いが今すぐハートの国へとんでくれ」


そこに居たのは夢魔であるナイトメァだった。


(僕は考えた。ゲームを始める=早く帰れる)


『わかった。今すぐ行く。グレイ…服がほしいんだけど…』


ああ と少し顔を赤らめたグレイ。


外国では黒髪が珍しいのかもしれない。


僕は黒髪ロングで背はアリスよりも少し小さいといったところ。


グレイと会えたのにお別れなんて惜しい!とおもいながら


僕は着替えをすまして、再び夢へと意識をとばした。


エンド


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