17ACUTE
【17 NOTE 】






アリスの安否やいかに!!




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「もうっ!!ここはどこなのよ!!」


__ガンっ


先刻、目覚めたら、自室で寝ていたはずなのに、なぜか知らない場所に閉じ込められている。


開かない扉を椅子や机で殴ってみたが、びくともしない。


さっきの爆発も気になるし、廊下は常に足音が行きかっていた。


〔おやおや?勇ましいねアリス〕


っ!?


誰もいないはずの密室に姿を現したのは。


「ジョーカー!!」


どうしてここに、といいたいが、自分はなぜこの男の名を知っているのか。


「なにしにきたのよ。暇ならこの事態を説明しなさいよ!!」


落ち着いている場合ではない。


密室に一人閉じ込められ、塔では爆破が起きたという。


「これは、君のせいだよアリス。仲間の安否が気になるかい?」


『どういうこと?』


私のせい、とは一体どういうことなのか。


リナリーたちの安否も気になるが、今はそれどころじゃない。


「今まで君は、誰からも好かれる存在だった。だが、その理不尽なルールに気分をかえした者がいてね・・・」


「さっきの爆発は、以前帽子屋にあっさり負けたテロ組織だ。奴らは今、役持ちではなく、君を殺そうと探し回っている。」


ジョーカーのコトバに視界が回らなくなる。


『それって結局貴方が起こした事件でしょう。今すぐ止めさ・・・』


フラッ。


視界がぼけてゆがむ。


足元もふらついてしまい、その場に倒れこんだ。


遠のく意識のなかで、誰かに名前を呼ばれているのがきこえていた。








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〜あとがき〜

今回はアリス視点のお話です。
アリスのせいってこじ付け甚だしいですよねぇ。
まぁ役なんでしょうがないか!
ではまた次回でお会いしましょう!

〜まゆら〜
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