13ACUTE
【13 NOTE】








ペーターって報われませんよね・・・・・












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クローバーの国に移ってから、少しの時間がながれた。





















役もちと、ある程度の接触もしていた。





















そして今から会合が始まる。





















アリスの姿を見に行くためなのだけど、自分も強制参加とユリウスに言われてしまった。
























そのため、僕は今 ユリウスと会場に向かっている途中。

























ユリウスの服のデザインはあまり変わらず、もとから正装だった。






















「 リナリー。 此処だ。着いたぞ 」























無愛想に言いながらも、扉を開けてくれる。













(優しい・・・///)
















____ガチャ


















「あっ!リナリーとユリウスが一緒に来た!えぇー俺だけ外れ?」


















「おまえはすぐ居なくなるからだろう」























僕を挟んで、ユリウスとエースが言い合いをはじめた。

























あたりを見回しても、シンプルなデザインをしている塔は僕にとって居心地の

















いいものにかわっていた。





















僕の視線にきづいたのか、グレイがちょいちょいと仕草をする。






















助かったと言わんばかりに、グレイのもとへ駆け寄った。























『ありがとう 助かったよグレイ・・・』





















「見ていられなかったからな。あの二人もリナリーの迷惑を考えずに・・・・」




















ぶつぶつとグレイが言い始めてしまうと、ナイトメアがニヤニヤしている。


















そんな彼に、僕は笑顔でこういった。



















『 いっぺん死んでみる? 』






















パクリとかはおいといて・・・・・



















「なっ!私は偉いんだぞ!君のそんな攻撃・・・ごふっ 」



















「ナイトメア様・・・・病院行ってください」






















「嫌だ!あんなとこ絶対いくもんか!!」





















・・・・・・子供か。



















「いかないからな!リナリーも席につきなさい。会合を始めるぞー・・・・ ごふっ」


















この人ただのバカなんじゃ・・・・?















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会合がおわった、最後まで起きていたのは僕とアリスだけだった。


















『さて・・・かえろうかな』


















猫と鼠をさそって街にでもいこうか、とかんがえて出口に向かうとき・・・
























「リナリーっ!!!!!!!!」














え。



えぇーっ!!!!


段の上から、ペーターがジャンプして、僕めがけてふってきた。










ちょっこれあたったらどうすんのよ!






間違えたら骨折か打撲・・・・









『ペーターっ落ち着きなさいって!』









僕はあわててペーターを止める。












僕の声で周りの役持ちは、僕たちのほうをみていた。



















「リナリー!!」



















グレイがよそ見していた僕の名前を呼ぶ。



















あたるっ!!!












_____________ポンっ
















え?

















思わず床に尻餅をついてしまったが、外傷は見られなかった。





















ただ・・・僕のひざのうえに、ウサギ姿のペーターが抱きついていた。






















「リナリー大丈夫?」


























「きっと頭が悪いんだね。宰相の癖に」









「そうだよ。リナリーにこんなことする奴は消さないとね」




















「怪我はないか?」























グレイが心配して、傍にきてくれた。






















ぽんっと音をたて、もとの姿に戻ったペーターは、僕の傍からはなれない。























右にはグレイ。左にはペーター。




















これって・・・さっきの・・・





















「ちょっと。僕がリナリーに危害を加えるとでも?そんな汚らしい手でリナリーに触れないでください」





















ペーターが時計を銃にかえる。




















「おまえこそ。迷惑しているのはこっちだ。ルールを破るのがお前のやりかたか?」






















ルール。





















あなたたちの存在理由。
























『ペーター銃をしまって』





















ペーターの顔にイラつきが見られたが、僕をみるときには殺気はきえていた。























「リナリー大丈夫か?」




















未だ立たない僕をみて不信におもったのか、心配してくれるグレイ。



















『大丈夫だよ。すこしびっくりしただけなんだ』





















迷惑をかけられないので、悟られないようにたちあがった。






















「大丈夫なわけがないだろう。自分でもわからないのか?」



















ため息をつきながらユリウスが言う。






















『本当にだいじょうぶって・・・え!?』





















ユリウスが僕を抱きかかえる。




















「足を変な風に曲げていただろう。ただの捻挫だ。来い」























注目を浴びる中、ユリウスは僕を抱えて出て行く。




















『え?え? ユリウス・・?!ちょっとまっ・・・』






















_____ガチャ























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ユリウスの腕から放されたのは、彼のへやについてからだった。

















『別にいいのに・・・』



















ユリウスは手際よく、処置を施してくれる。





















「これで平気だと?」



















声色のまざった低い声でいいながら、ユリウスは僕の足首にふれる。























『いっ・・・』





















鋭い痛みが走る。




















迷惑をかけたくない一心で隠していたのだが、ユリウスはきづいてくれた。





















(うれしい・・・)
























「これでいいだろう。しばらくは動くな。」





















『どうやって移動すればいいの?』






















「そのときは私に言え。」






















それってつまり・・・ユリウスが手をかすってこと?






















ユリウスの方をおもわずみてしまう





















すると背をむけたユリウスの顔が赤くなってみえた。





















僕は心の中で苦笑した。

















    《 お互い素直じゃないな 》







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〜あとがき〜

今回はユリウスよりです!
個人的にユリウスと ブラッドがすきなんですが・・・
次回はボリスや「双子中心です!
ではまた!

まゆら
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