9 ACUTE
今話は夢主の過去を掠ります。



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『助けて。』




まだ幼かった僕は、許容の範囲が狭く 欺ききれなかった。




たすけて。



普通、子供がそう叫んでいると、必ず親が駆けつけ、加害者を恨むだろう。



だが僕の場合は違った。



加害者は両親。




助けてくれたヒーローは____




___________悪魔だった。





その頃の話をお聞かせしょう。





僕は中級貴族に生まれつき魔女の力を得ていた。




力の確信が持てないため、普通の子供とかわらず過ごしていた




だがある日、友達だった男のコと喧嘩をしたんだ。





僕は怒りに身を任せ、力を開放してしまった。




その男の子は…______







それからだ。




僕が差別され、迫害を受け始めた。







そのたびに僕は講義した。






だが誰も僕の声に聞く耳をもたずなすすべがなくなった。





その頃に…ヒーローはやってきた。





正体は大貴族の…跡取り息子だった。





彼は、僕を引き取り、契約という仕事の形を作りあげた。







内容はこうだ。





魔女という生き物も限界がある。






魔力=生命力といっても過言はなく、不足していると死んでしまう。







そこで彼は契約という形をとって僕の命をつなぎ止めた。






利用価値があると思っていたのだろう。








だけど彼の優しさは本物だった。





契約をして、マスターとなった人物から与えられた仕事をこなし、







その見返りとして普段、普通の人間が使う必要のない持て余した力。







魔力を僕に供給する。








彼は今、僕のことを心配してくれているだろうか。








僕の安否を気にかけるのは彼しかいない…







_______グニャリ






瞬間で僕の世界が崩れ、現実へと呼び戻された。







目が覚め、窓をみると、気持ちよく昼の時間帯だった。







『夢…』






…で、なぜかクローバーの塔が見える。





状況を整理するとどうやら引越しが起きたらしい。






先刻の夢のおかげで気にかかる。







僕の魔力は生きているだけでも消費する。





ルールを破るにしても、一度元の世界に戻り、彼に合わなければ。






そして彼との契約を解約し、こちらの世界で新たに契約すれば良い。






このことについて僕は悟っていた。





自分の命が残り少ないと。




僕はナイトメアに相談をするために、クローバーの塔へと足を運んだ。




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エンド


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〜あとがき〜

いやぁ〜
長いです。うん。長い
ここまで読んでくださってありがとうございます。
次回から、ファンタジーな展開に!

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