【 僕だけの秘密 】
『アーリースーっ!!!』
がばぁっと効果音が聞こえそうなくらいの勢いで
愛しのアリスに抱きついた。
『アリス?どうしたんですか?』
彼女はいつもなら、右ストレートが飛んでくるはずなのに。
悩み事だろうかアリスは思いつめた顔をしている。
アリスは・・・
そんな顔をさせるのは誰ですか?
僕は 僕だけはしっています。
貴方が優しいことも不器用なことも。
だから・・・そんな顔をしないでください。
「ペーター・・・。どうしよう。ユリウスは気にしていないといっていたけど
いつも彼の使っているカップを割ってしまったのよ。ずっとつかっているし
なにか思い入れのあるものなのかも・・・・」
・・・・・。
『貴方が・・・貴方がそれで幸せなら・・・』
僕は・・・諦めても 隣に居なくても
「ペーター?」
それならば・・・彼女にできる最善をつくそう。
『アリス!それならばいっそプレゼントなんてのはどうでしょうか?
貴方とお揃いのを・・・・』
「あんたなんかとおそろいなんて嫌よ! 」
『時計屋とおそろいですよ」
そう。貴方の隣にいるのは
僕じゃない。ほかの人。
「ペーターがそんなこというなんて・・・。熱でもあるの? 」
いいえ。
あぁ、でもそうかもしれませんね。
貴方へのおもいは誰にも負けません。
けれど貴方が幸せでなければ意味が無い。
きっと・・・きっと。
《 貴方の隣を誰かに譲っても 》
【夕姫様へ】
リクエストありがとうございます!
ご期待に添えないかもしれませんが書きました!
これからもよろしくお願いしますね!
〜まゆら〜