下品で痛々しくて馬鹿だとか
私の何を知っているのか、口に出してみたって届くはずの無い相手。画面の向こうの世界に広がる言葉達が私を苛立たせた。
だからずっと 隙間を埋めてきた
誰かに愛されたい、必要とされたい。
だけど結局みんな要らない
男ってのは大体一緒
身体的な関係を持てば私を好きになった気になって、私を追いかけてくる。気持ちが悪くなって 私はその男から離れる。
お互い気持ち良い思いして、疑似恋愛楽しめれたらそれでいいじゃないなんて 、ばかだなあ私。
「別にいいんじゃね?」
はむっと、私が作ったサンドウィッチを頬張りながら 横目で私を見る明王君。彼と居ると 本当に楽。彼女はいないらしい 体の相性もいい。
少しだけ 少しだけ
いや、本気なのかも 惹かれてる。
「都合のいい女だと思われてるかと」
「ま、そりゃな」
最後の一口を食べ終わって
私を見る明王君
「俺は、好きだぜ?」
にたっと 悪い顔で笑って、私を引き寄せた。
**
関係はずっと続いていた
一番長く続いているんじゃないかな、ご飯食べてお風呂入って一緒に寝てキスして、それ以上だって。
すきになってしまった
「お前ここすきだよな」
一番いいとこに当たって
声を荒げると満足そうに私を見下す、その顔がたまらない。
「いれんぞ」
「ん、明王君…あの」
激しさを増す中、ぎゅっと抱きしめて 耳元で「私、明王君が好き」って。
初めてだこんな事したの
動きを止めて 俺も と言った唇にキスをした。
「明王君、私達 付き合えないかな」
きょとんとした顔して、すぐいつもの 私を見下す顔。
「ばか、付き合うわけねえじゃん」「俺達はこういう事するだけの関係」「恋愛感情なんてものが湧くわけねえし」「初めから、分かってただろ?」
お前だって
そう言って 私の腰を浮かせて、行為を続けた。
(焼かれて、落ちていく)
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