『あーっ!!もおっ!』

「あれーっ?七瀬ちゃんじゃないですかーっ。どうしたの?」

『あ、なっちゃん!あのね…翔くんが…』

「翔ちゃんがどうしたの?」

『最近ね…』


「うんうん。」


『私に意地悪ばっかしてくるの。でね、どうしたら翔くんにぎゃふんと言わせれるか悩んでる。』

「なるほど…」


『どうしたらいいかな?』

「うーん…………………………あーっ!!それなら僕にいい考えがあります!」

『えっ!?何々?』


「七瀬ちゃんちょっと耳かしてくださいね。」

『うんうん。ふむふむ。なるほど。』

「これで間違いなく大丈夫です!頑張ってくださいね〜」

『ありがとう!なっちゃん。いってくるよ』


***
ってなわけで、来ました。翔くんの部屋に。今日こそ今日こそ私が翔くんをぎゃふんと言わせてやる。
いつも、翔くんは私の弱いところを握られいやって言うほど攻めてくる。だから私が立場を逆にさせる。


ピンポーンとチャイムを鳴らせばいつものように翔くんが出てくる。

「よっ。待ってたぜ!」

ニコッと満面の笑みを見せてくる。そんな翔くんに私も自然と笑顔になってしまう。


「なに、ぼーっと立ってんだよ。ほら、入れよ。」

玄関に入れば一番、目につく場所にスリッパが置いてあり指を指される。


『お、お邪魔しますっ』

「なんかお前ぎこちねーぞっ…」

見破られるかのようにつっこまれた。いつも緊張なんてしないけど今日は緊張する。なんたって私は今日やることがあるんだから。

そんな思いを胸にいつも行くなっちゃんと共同のリビングに向かう。


「ちょっと待ってろよ。いまお茶いれてくるから」

何気にまめな翔くん。毎回私がくるたびにお茶を入れてくれるんです。
その場に腰をおろして目に入った雑誌を取りパラパラとめくる。





『ぬ…ぬわああああ!』
こ、これは……。
パラパラと捲っていると見たことのある憧れの人。HAYATO様の特集ページがあった。普段の私服公開、プライベートのHAYATO様などぎっしりつまっていた。これは見逃せまいと釘付けになる。



「おーい。お茶置いとくぞ。」

『…』


雑誌に夢中になって私の目の前に置かれるお茶の存在にも、翔くんの存在にも気づかなかった。

『………』

「なによんでんだ?………………なっ!!!!!!!!!」


後ろから大きな声が聞こえてきたため、一気に現実に引き戻された。
しまった。後ろを見ると少しムスっとした翔くん。

『あ…あはは。』

雑誌をパタンと閉じる。

「あははじゃねーよ。」

『あ…は…』
いや、少しじゃなくてかなり怒ってる。

「俺をほーって置いてお前はHAYATO特集読んでたのか」

『ち…ちがうの。翔くん…これは…』


何か他の言い訳を考えようとした時視界が回転した。

「俺よりHAYATOがいいのかよ?」

『えっと…』

「早く答えろよ」

翔くんのがいい。って言おうとした時、下に何か違和感を感じた。

『ひゃあっ!』

私の弱い足を触られた。

「こりゃあ、いつもより激しくしねーとな」

そういってニヤっと笑う。また、このパターンかと思い諦めかけた。



(はっ!)



(翔ちゃんは耳が弱いんですよぉ)
なっちゃんから言われた事を思い出した。
そうだ。私はこのために来たんだ。今日こそ立場を逆転させるために。


何もない壁を指差す。

『あーっ!!!!!!!!!!!!!!!!!』

「な、なんだ!?」

急に大声を出した私にびっくりする翔くん。

『すきあり。』

「はっ!?」

いまがチャンスだとおもい最大の力を振り絞って私を押し倒していた翔くんを押し退けて私が上になる。

「な、なにすんだよ!」

『翔くーん?』

にやりと笑う私に少し焦りを見せる。

「な、なんだよ」


『わたしね、翔くんの弱いとこしってるんだあ』


「へっ?」

そういって顔を近づけて耳にふぅっと息をかける。


「な!!!み…耳は…」

『耳が弱いんだよね!?』

がぶっと耳をあまがみする。

「や…やめろっ…み…耳はまじで、っ…」
弱々しい声にピクピクと体が反応してる。こんな翔くん初めてみるかもしれない。
「ひっ…/!!」

ペロッとそっと舐めてみる。
案の定すごい反応。なすがままの翔くんにニヤニヤなってしまう。
このまま私が攻めるのも悪くない。
『今日は私が攻めてあげよっかあ〜っ?』

ニヤニヤ状態のまま告げる











「その、言葉、そのままそっくりかえしてやる。」


『ひゃっ//』

また失敗してしまった。耳を触り続けていなかったせいで隙をつかれて足を触られた。


「よくもやってくれたな。」
私のさっきの笑みよりもいやらしいものを浮かべている。

『いや…だ…っ』

抵抗するも、もお今度こそむりだ。
足から徐々に上にあがってくる。

『んっ…あっ…』


「俺様を責めるなんて、100ねん早いんだよ」

『ご…ごめ…んっ…』


「謝ってもゆるさねーぜっ。」


胸に愛撫を打たれる。自然に漏れる声に後戻りはできない。手がとまったかとおもい翔くんのほうをみる。









「今夜は、まじでかわいがってやるから」



そう告げられた。


***

七瀬様。
大変おそくなってしまい申し訳ございません。
只今完成することができました。
時間が少しかかりすぎてしまいましたがこんな小説でよかったらもらってやってください(;_;)



今後ともあーる、えむのサイトをよろしくお願いいたします。


1104