「おーい」


「...」

「はあ…また無視かよ」

そおため息をついた声で言ってくるのは
私の隣の席の翔
翔の事無視してるけど、つい3日前までは仲良かったんだよ?
「お前さあ、俺を無視して3日だぜ!?3日!。ほんといい加減にしろよな」

腕を組んであれやこれやとわちゃわちゃいってる翔が目に入る。

「…」


「ったく、どーしろってんだよ」

「...」

「おい」


「…」


「みょうじ〜」

「…」


翔がが私の前で手を左右ぶんぶんとふる。

「…」


全て無視する私


翔を横目で見てみると
机に肘をつきため息をついている



「おっ、目合ったな」

不覚にもちらっとみると目があったことではにかむ翔。しまったとおもい急いで反らす。

「あーもお、んとにどーすればいいんだよ」

わしゃわしゃとじぶんのかみをくしゃくしゃにすれば机にふせる翔がよこめにみえた。そのこうけいをみて
『(翔と話したい)』
そお思ってきた


でももお後には引けない


「おい、なまえ」



身体が反応する。
だってはじめて名前で呼ばれたんだもん


でも前を向いたまま



「お前さあ、俺が平気だとおもってんの?」
「…」


「彼女に3日も口聞いてもらえねーんだぜ?さすがの俺でもへこむって」



私なにやってんだろ…
なんでこんな意地はってんの?
謝らなくちゃ
「ご...ごめん」
やっと言えた
でもかわいくない自分に
嫌気がさす
その一言を言うと翔はまんべんな笑みになる。これがみたかったんだ。





でもね…
がらにもないこといっていい?


「翔、あ、あのねここでぎゅーってして?」


「っは?!!!お、おまえやっと口きいたと思ったらなにゆってんだよ、で…//できるわけねーだろーが//」



「おねがい、」

いつもより真剣な私



そんな私に翔も真剣な表情になる



「わ、わかった//」


「//」
自分の言ったことに
今更ながら恥ずかしくなってくる



「目、つぶれよ//」


コクンとうなずく

そして私に抱きついてきた

翔のぬくもりを感じる


でもそれは数秒で現実に引き戻される


ここは教室だ
当然みんなもみてるわけで
口々に色んな声も聞こえてくる


「ほおー。やるねえ、おちびちゃん」
同じクラスのレンくんだ


「う…うっせーぞ//レン!!…みるなよ!…お、おまえらもみんじゃねよー!!」

みんなを指差す翔
顔がかなり赤い



おそらく私もだ

「へえ、ほんとやるねえ。ここまでみせつけてくれたんだ、レディに言うことあるだろ?」

翔をツンツンしている


なんかってなに?
構える私


翔もこれ以上なにもいいたくないはず


こーゆうの苦手そうだからな



「はあ、わーったよ。レン。おい、なまえ一回しかいわねーからよくきいとけよ」


な、なにを


「?」


私と目を合わす

まるで時間がとまったみたいだ
皆も静かになる



何秒かする














「好きだぜ」

小さいこえだけど
翔の声が静かに教室に響き渡ったそんな一日だった