? ロスト・ランドとは

百年前の大災〈天獄変〉、およびそれ以降の現在まで続いている天使の襲来により、文明の多くを失った土地のことを呼ぶ。
ここに紹介するロスト・ランドはそれらのうちの一つである。
他のロスト・ランドとの区別のため、ロスト・ランド0128と番号を振ることにする。

? ロスト・ランド0128について

とある大陸の北端に位置し、南以外の三方を海に突き出している。南は人の住んでいない、荒廃した大地が広がり、他のロスト・ランドとの交流は少ないようだ。
〈天獄変〉、もしくはその直後に天使の襲撃を受けたのか、ロスト・ランド化して長いらしく、当時を詳しく語れる者はいなかった。

? 〈天獄変〉とは

百年前、突然に〈天啓〉と称し、空から天使が軍を成して大地に襲いかかった事件。文明を発展前の状態に戻すことが目的と推測されているが、その詳細は定かではない。
多くの天使は〈喋る〉ことをしないため、未だその真意は謎に包まれている。

? 〈天使の歌〉とは

天獄変以来、世界各地に響き渡るようになった謎の歌。これが響くと、光の矢が降り注ぎ、大地を打ち壊していく。
昼夜を問わず、前触れなくやってくるが、遠くに聞こえる場合は被害が及ばないことも多い。
ロスト・ランド0128では、二週間の滞在中に二度ほど耳にしたが、直撃はしなかった。

? ロストランド0128における生活

他の多くのロスト・ランドと同様、文明のレベルは低く、百年前に存在したとされる電気、水道、ガスなどの生活設備はない。蝋燭、井戸、火打ち道具などを利用している。家屋は石、木、煉瓦を基本として、稀に天獄変を免れた建物も住居として利用されている。
巡航船として飛行船が一機、町を十二の駅で結んでいる。巡航船は天獄変以前の文明の名残であり、完全な形で使えるものは一機しか残されていない。グリーシャー・タウン駅からエンド・オブ・ロスト駅まで、すべての駅を一日で進み、翌日は反対回りで、また一日かけて戻ってくる。燃料は鯨油である。
町には通貨があったが(単位はガット)、使用されるのはこの巡航船に乗るとき、もしくはグリーシャー・タウン内での買い物くらいで、ほとんどの場所では物々交換が主な手段だった。

 
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