花に蜜蜂
第一章 其の花は薊
第二章 香綬支部
第三章 入隊
第四章 黒檀の大弓
第五章 初陣
第六章 坂下の戦い
第七章 雨の中の死闘
第八章 門井ネリネ・上
第九章 門井ネリネ・下
第十章 追憶
第十一章 新王都支部へ
第十二章 激戦
第十三章 命の咲かせ方
第十四章 生きる者たち
第十五章 夜を歩けば
第十六章 ワイバーン
第十七章 緑の面を被った鬼
第十八章 華蓮にて
第十九章 二つの檻
第二十章 赤い花を愛した人
第二十一章 金色の獅子
第二十二章 契約者
第二十三章 決戦前夜
第二十四章 刹那と永遠の狭間
第二十五章 誰も知らない明日へ
外伝 土塊に咲く花
戦え、親愛と憎しみと、口づけを力に。
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東黎、西華、南輝、北明。かつて兄弟と呼びあった四つの国は、亡き〈大帝〉の座をかけて、終わりの見えない戦争を繰り広げていた。中でも西華国が生み出した生物兵器〈西鬼〉は、圧倒的な力をもって他国を脅かし続けている。
東黎国は西鬼への対抗策として、ある軍隊を抱えていた。それが〈蜂花軍〉――東黎国でのみ生み出された〈蜂〉と〈花〉と呼ばれる人々による、特殊軍隊である。
〈蜂〉は常人離れした身体能力を有し、生身の人間でありながら西鬼に対抗する力を持つ。
〈花〉はその身に魔術の力を宿し、火、風、水といった力をもって西鬼を討ち果たす。
しかし両者にはそれぞれ欠陥があり、互いの存在をなくしては、生きることもままならない。互いの持つ体液の、存在をなくしては。
大戦の東黎に生まれた主人公・千歳は、花として軍に属する道を選び、蜂の青年・橘に適合者として迎えられる。だが彼は千歳にとって、この世で最も憎むべき因縁の相手だった。
「門井ネリネを、覚えているでしょうね?」
「ああ。忘れはしない」
彼との出会いが因果の蓋を開け、運命が大きく回り始める。
愛と復讐と契約の、長編バトルファンタジー。
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