愛しきと貴方がなぞるこの命、砂岩の丘に散りひかる星
長い夢見て千年の目を覚ますああ私いま生まれ変わった
月待ちのカフェにて頼むミルクティー光る、たゆたう、のたうつ、なびく
春雷に打たれて踊れ春桜いたい、くるしい、愛は本物
木犀の雪や降れ降れ通い路は参道に似て雨の香ぞする
御化粧は紅を差すだけ、罪悪の、取れない紅を差しているだけ
バレンシアオレンジを剥け悪しき人その手に千の滴をつけて
満天の星や降れ降れ遠くへはゆけない君の想いを砕け
あなたから届ききらない愛の灯が彼方に煙る冬の海です
薔薇の花砕く足音さくさくと三時のお茶は終焉の味
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