私はあなたの目蓋が愛しい。貴方の美しい目を汚れから守ってくれる。苦しみから塞いでくれる。涙で濯いでくれる。
 目蓋は盾である。いつでも貴方を完全してくれる。清く、汚れなく、強く。
(ああ、なんて)
 その天青の目は澄んで、眩しいのだろう。
 剣のように孤高で鋭い。何者にも触れられず、届かず、愛の濁りを知らず。
 目蓋は盾である。あなたを私の中の世俗の愛から守り、私をその切っ先から守ってくれる。
「忠誠を誓います、我が王」
 あなたがその目蓋を閉じるときだけ、私はあなたを視ることができる。



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