テディ・ガール



君はテディ・ガール
ほんの少し
傾いた愛だって
悪くない

子供騙しな
揺れるレェスに
埋もれて眠る
それも嘘じゃない


四角いリアルの隅に
積み上げられてく
影がある
0から100までが
本当だけで
出来てるなんて
あり得るわけもなく

表情隠した前髪すら
片割れの仮面みたいに
不完全な灰色が
渦巻いては消えて


君はテディ・ガール
色とりどりの
リボンに埋もれて
夢を見る

君はテディ・ガール
手を伸ばしても
君は君の箱の中


昨日の明日に朝が来る
途切れてゆく夜がある
0から100までが
何もかも
巻き戻されて
また僕は歩き出す

感情隠した瞬きさえ
未完成の嘘のままで
愛も恋も解らない
今日も人形遊び


君はテディ・ガール
その瞳で
真っ直ぐに立てない
僕を拒絶して

僕のテディ・ガール
ああ嘘ばかり
此処には真実がある


この透明な箱に
酸素がある限り


君はテディ・ガール
ほんの少し
傾いた愛だって
イイでしょう?

子供騙しな
絵本みたいに
埋もれて溺れて

君はテディ・ガール
ほんの少し
傾いた愛だって
間違いじゃない

君はテディ・ガール
見せつけて
崩れそうで崩れない

夢を





テディ・ガール



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