ゆるし

YURUSHI
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パロディ作品 : (※未決定) @ぴよなか様作

性別 : 女
外見年齢 : 5

身長 : 110cm
体重 : とても軽い

一人称 : わたし
二人称 : あなた、○○さん

☆見た目
紅赤と甚三紅色のふわふわと柔らかい髪を後ろ頭の高い位置で一括りにして、
ひらひらとした金魚の尾のような白の髪結紐で結んでいる。
ぱちくりとした丸い甚三紅色の瞳は、時折ふわふわと水泡のような光が浮かぶ。
金魚が泳ぐ黒の浴衣を白赤の金魚帯で結わえて、可愛らしい赤下駄を履いている。
見目には少しそぐわない落ち着きと、子供らしい愛らしさを合わせ持つ顔を見せる。
また、重さは実体である小さな金魚一匹分程しか無い。

☆性格
基本的には他人に対しての優しさと親切さが表面化している。
一つ距離を詰めれば、好奇心と興味心の塊のような子供のような面も見せるだろう。

☆モチーフ
「金魚鉢」
「声が無かった人魚姫」
「乞いの守り人」

☆イメージソング
金魚すくい 藤田麻衣子



【設定】
底に沢山のガラクタが沈んだ池、其の畔にいつも佇んでいる。
水の流れはないが、不思議と澱んだ様子は無い。

赤と白のぶち模様を身体にもつ小さな小さな金魚が、彼女の正体である。
始まりは、人賑やかな夏祭りの縁日、仲間と共に泳いでいた水色の縁の中。
濃い紫の着物、紫陽花を伴う幼い彼が狭い水槽の中から彼女を掬ってくれた事からだった。
透明な袋の中に少しの水と共に入れられて、
赤と白と水色以外の色鮮やかな世界を垣間見る。
ゆられゆられて、少しだけ苦しい一時だけの世界を共に歩いた。

祭りの終わり、袋を逆さまにして、紫陽花の彼は夜の小川に彼女を放つ。
「おかあさんが買っちゃダメだって怒るから」「ごめんね」と。

傍から見れば"捨てられた"。
彼女からしてみたら"救ってくれた"。

人の手にあるのを当たり前だと考えなかった、そんな視点の他愛ないお話。
小川の終点は、水が綺麗な小さな丸池。
病気だらけの身体であろうが、ひと夏限りの命であろうが、彼女はそこを住処とした。
幸い食べ物はあったのただろう。
水面に沈んだ沢山の"知らない何か"を不思議に思いながらも生き存えた。

その池には様々な男性が良く訪れていた。何か謂れのある池だったのかもしれない。
瓶に詰めた誰かへの手紙や雑貨、中には指輪も、全て丸池へ沈めていた。
伝えられない好意を、伝わらないならいっそ誰にも伝わらないようにと、水底へ沈めていた。
その全てを彼女は見ていた。
そうして、彼女も自身の想いを池の泡に紛れさせて、沈めたのだ。

そう時間も経たなかったある日、其の小さな池は開発工事によって埋め立てられる。
池の底に沈む様々な想い諸共に、ゆるしは泡立つ水の中に沈んでいった。
大切な人以外の誰にも知られたくない切なる想いが、
誰にも知られずに隠された事に、良かったと、ただ安堵して。

次に目が覚めた時、彼女は、其処に居たのだ。



★本編人物関係

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