東側は人数がぼちぼちだが一人一人がそこそこの強さ。そんな感じだ。そうなってきてしまうと、一人一人相手をしなければいけない。



「ッのアマ海兵……!」

「…うる、…さいッ!」



剣を刀で弾き返し、空いた胴体に思いっきり蹴りを入れれば数メートル先へ飛んでいく。動かないのを確認せずまたどんどんと次の海賊に斬りかかって行く。銃を海兵に向けてた男に思いっきり手刀を入れる。球は空へ放たれた。
出来れば手錠をかけていきたいが、そうもいかなかった。

遠くで少将がこの海賊団の船長らしき人と刀を交えていたが、少し押されている。



「しょう、将」



二人に向かって走っていくが、銃口がこちらへ向き、飛んでくるせいで走りに集中できずいちいち躱すか刀で弾く。



「ゥグッ、」



銃弾が頬を掠め、腹へとくい込む。
だがわざわざ相手をする為にそちらへと走るのは面倒だった。

だから兎に角走り、少将の相手の大柄な男の足へと狙いを定めた。




「キャプテンッ!!!」



銃弾がいっそう、放たれる。
海賊もこちらへと走ってくる。見えた訳ではないが、そんな気配がした。
少将がニヤリと笑ったのは、見えた。その男の刀を手で掴んだ。
グッと足で地面を蹴り、少将の背後から出る。


姿勢を低くし、刹那、刀を地面と水平に振り切る。大柄な男がぐらりと体勢を崩した。




「_______……海賊団船長、確保だ」




ガチャリと、少将が手錠をかける。
大柄な男は足をなくした痛みでそれどころではなく、涙が溢れていた。それは、この男だけではない。

船長が捕まってからは、どんどんと海軍がおしていった。
まるで悲鳴に近いような海賊の残党の声を聞きながら、肩に銃弾が貫通するのを感じた。




何万人の人が悲しんで
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