とある魔女の憂鬱@
ああ、今日も今日とて。
「かくれんぼしよう!まじょ!!」
「えっ、今から私寝」
「ウソップー!!かくれんぼするぞー!!」
無邪気すぎる。今から寝ようという時に限って無理矢理抱えられる。もはや狙っているのか?今までの天然は確信犯なのか?…いや、それはないな。3人で隠れんぼなんて。しかもこんな狭い所で。どこに隠れろと。さては何も考えてないな。あ、いつもか。
「おいルフィ、隠れんぼするにはもっと人数が増えてからのお楽しみにしねぇか?」
あ、ウソップうまいこと(?)いって隠れんぼしないつもりだ。だがそれでルフィが折れる筈もなく、いやだ!と言う。ゾロ〜なんとかしろ〜という視線を投げつけるが目を逸らされた。それで逃げられると思えば大間違いだぞ。
「ルフィ、ゾロも誘おう。仲間外れはかわいそうだよ」
テメッ、とゾロに睨みつけられるがそんなの怖くなんてない。ざまぁみろ。担がれている私の身にもなれってんだ。三刀流め。
「あ、そっか。ゾロー!隠れんぼするぞー!」
「俺はいい。寝る」
「じゃあしょうがねぇな」
「エッ」
あっさりすぎない?ねぇ?と訴えるためにウソップの方を見れば誰もいなかった。逃げやがったなあのナガっぱな野郎…!!
「ん?ウソップ消えちまった?んじゃ鬼ごっこしよう!」
「むり!疲れる!殺す気か!」
えー、というルフィ。こっちこそえー、だわ。ずっとえー、って思っとったわ。
「相変わらず元気ねあんたら…」
呆れた声と目線を寄越したのはナミ。私のことが元気にみえるの?ねぇどこが?担がれてるの疲れるしアバラが痛い。