珍しく六人も会議に来やがった。顔も合わせたくないのに、とぐちぐち言いたい。
クソ鳥ときたら、最近いい武器かなんか大量に手に入れて機嫌でもいいのだろう。自慢ばかりしようとしてくる。
煙と一緒にため息も吐いていると、会議室の空気がピリッとした。…気のせいか?
だが先程までテーブルに足を乗せて目を閉じていた鷹の目が起きていた。
そのピリピリとしたのは少しずつ強くなっていく。
覇気だ。
「…おい、誰だ?覇気なんかつかいやがって…」
ここに来た海賊は全員知らないといった顔をしている。あとは雑魚そうな海兵二人しかいない。
「あいつ…」
ドフラミンゴがふと、言葉を呟いた。サングラスを向けた先に、小さい海兵がいた。
「フフフッ…!」
「やめんか、ドフラミンゴ」
ドフラミンゴは面白そうに糸をのばそうとし、それをジンベエが止めようとした。そこへつるが入ってきた。つるがその海兵に声をかけると、部屋の中のピリッとした空気が弾け飛んだ。
そのまま、部屋の外へ出て行く。
「おつるさんよォ、あの海兵はなんだ?」
「検索はおよし」
ああ、このクソ鳥。嫌な事を考えてやがる。何かしでかす。
と思っていたが、会議が終わればすぐ大人しく帰っていった。…ああ、俺も本部なんかから出よう。検索は次回してみるか。
「あ?死んだだと?」
適当な海兵に聞けば、この間海賊船一つ潰して共に死んだという。
なんだ。雑魚か…そのまま会議に入れば、5人もいた。
「おい、鰐野郎。良い情報があるんだが…聞くか?」
「……」
「あの海兵、覇王色つかったって噂だ」
「…死人に興味はねェよ」
「フフフッ、冷てェやつだなァ!」
あんな雑魚が覇王色なんてつかったって、死んだのだから意味はないだろう。雑魚は所詮雑魚だ。
もし生きてれば、少しは暇潰しくらいにはなっていただろうに。
それはまるで炎のように
prevtopnext