深夜の3時過ぎ。とある研究室の一室にてガシャンと金属が床に打ち付けられる音が響いた。何か大掛かりな機械を過って落としてしまったように聞こえるそれは、人が盛大に転んだことによるものだった。

「くそ…!」

その人物は悪態を吐いて、壁を使いながら起き上ろうと震える身体を持ち上げる。しかしその身体というのは普通の人間の身体ではなかった。腕も足も胴体も、一応人間としての原形は留めているものの、誰が見ても明かに異質だった。それらを構成するのは骨や肉でなく、無機物からできた金属骨格と人工筋肉だったからだ。
つまりこの少年、ジェノスはサイボーグだった。それもサイボーグ化の大手術を受けたのが昨日今日という、なりたてのサイボーグだった。


復讐のために正義のサイボーグとして生まれ変わったジェノスをまず待ち受けていたのは長く辛いリハビリだった。まずは立ち上がることに始り、歩くこと、座ること、物を持ち上げることなど日常生活に不可欠な動作を自力で行うことができるように訓練しなければならない。一見簡単に見えるこれらの動作も、全身のほとんどを機械化し生身の部分など脳と脊髄の一部しか残っていないジェノスにとっては錆付いた操り人形を操るようなものだった。
心身の不一致。サイボーグ化した者がまず始めに直面する問題だ。機械仕掛けの身体はジェノスの身体であってジェノスの身体でない。意志がどれだけ動けと命じても身体は全く思うように動いてくれない。生身の身体の頃になんなく出来た所作が、何度も何度も繰り返さないと行えない。

「くそっ…!」

もう一度、今度は先程よりも強い悪態を吐いた。
故郷を蹂躙した憎き狂サイボーグを破壊するために生身の身体を棄て、サイボーグ化したというのに。破壊のための拳を振る所か、日常的な歩行すら満足に行えない自分に焦燥と、それ以上に苛立ちを抱いていた。
こんなことをしている暇はないというのに…。
奥歯を噛み締めて、ジェノスは自分の足を睨んだ。
だが、睨んだ所でその機械の足は従順にはなってくれない。それは震えるばかりで、覚束無い。中腰姿勢から直立の姿勢に持っていくことすらバランスを思う様に取れないそれには困難なようで、痺れを切らしたジェノスが一歩踏み出した所で重心は大きく傾いてしまい、何度目か分からないキスを床とすることになってしまった。
なぜ、こんなこともできない。
不甲斐なさも、苛立ちも、もどかしさも、ジェノスの脳を不快に侵すばかりだった。生身の身体であったら、その頬を一筋の涙が伝っていたかもしれない。その代わりに堅い拳を床に叩きつけようとして、それすら今の自分には叶わないと知りジェノスは呻いた。






「あ、ジェノス!!」

雑誌から顔を上げた少年は、ジェノスの姿を見ると屈託なく笑って左手に持っていた小さなボールをひょいと投げた。野球ボール大のオレンジ色のそれは緩く高く弧を描いて、病室の入り口に立つジェノスの元へ飛んできた。それを両手でキャッチしたジェノスもまた屈託なく笑った。
リハビリ用のそのゴムボールでのキャッチボールが2人の間でいつの間にかできていた挨拶だった。
そんな挨拶の後、ボールを弄びながらリノリウム張りの床を歩き、ジェノスはベッド脇に置かれた丸型椅子に慣れた様子で腰掛けた。

「調子はどうだ?」
「ん、上々。ジェノスも元気そうだね!」
「ああ。」
「あ!お菓子あるよ、食べる?」
「いいのか?」
「ジェノスが来たら出してって看護師さんが買ってきてくれた。そこの棚に入ってるよ。」

ベッド脇の小型テレビの上に位置する棚を指さした少年の左手は少し震えていた。

少年、ナナシと知り合ったのは数ヶ月程前だった。ちょっとした風邪で街の総合病院を訪れていた際、知人と偶然出会った母親が立ち話を始めてしまい、大した風邪でもなかったジェノスはエントランスをぶらぶらと歩き、総じて長い母親のおしゃべりが終わるまで暇を潰していた。その時、車椅子に乗ったナナシに話しかけられたのだ。
大した話ではなかった覚えがある。ナナシも病院で同い年くらいの子供を見かけたから話しかけたとか、そのくらいのきっかけだっただろう。時間にすれば十分にも満たない会話だったが、ナナシは明るくはつらつとしていて話していて楽しい少年だった。そんな元気そうなナナシが車椅子に乗っている方が疑問で、足でも怪我したのかと尋ねてみればナナシは曖昧に微笑むばかりで答えてはくれなかった。
結局、時間がおしているからと付き添いの看護師に急かされて、名残惜しそうに手を振るナナシにお別れを言った後のことだった。ナナシが酷い飛行機事故によって両親を亡くし、彼自身も後遺症によって左手以外ほとんど動かせない身体になってしまったのだと聞かされたのは。

それから、ジェノスは頻繁にナナシの病室を訪れるようになった。
ナナシの哀れな境遇に同情がなかったといえば嘘になる。不運な事故で両親も身の健康も奪われることがどれほど辛いのか想像もできなかった。母親に見舞いに行くことを勧められ、それに従ったのだって子供ながらにナナシを可哀想だと思っていたからだ。
だが病室通いを続ける内に、そんな同情は理由の極々一部でしかなくなった。純粋にナナシと話をするのが楽しかった。1人の友人として、ナナシのことをジェノスは気に入るようになった。不幸な境遇にあっても明るく笑うナナシの人柄と強さに知らず知らず惹かれていたのかもしれない。

「今日はやけに機嫌がよさそうだな。」
「お、分かる?今日リハビリで2メートルくらい自力で歩けたんだよ!それでナスミさんに褒められた〜!」

ナスミさん、とはナナシが美人だと騒いでいた看護婦だ。ウケケと笑うナナシはご機嫌に袋からポテチを一枚摘まんで頬張った。
そんなナナシからジェノスはつと目を逸らした。
たった2メートル。それで大喜びするナナシを見るのをジェノスはあまり好きではなかった。友人が喜んでいる姿が嫌いだとかそんなひねくれた理由ではないが、後から考えてみればどこまでも子供染みた自分勝手な理由だった。

「たった2メートルか…。」

ナナシの進歩のなさがもどかしかった。
ジェノスは小学校でサッカークラブに所属していて、ナナシにたびたびその話をしてやるのだが、ナナシも事故の前はサッカーが得意だったらしく、ジェノスの話を目を輝かせて聞いていた。有名なサッカー選手の話で盛り上がったこともある。
ナナシが自由に身体を動かせるようになって、一緒にサッカーをやれたらどれだけ楽しいだろう。サッカーだけじゃない。鬼ごっこでもドッジボールでも他のスポーツでも、ただ一緒に気兼ねなく思い切り遊べたらどれだけ楽しいだろう。
早く元気になればいいのに。
しかしそんなジェノスの願望とは裏腹にナナシのリハビリの成果は芳しくなかった。ジェノスには芳しくないように思えてしまった。

「"たった"ってなんだよ、これでも頑張ったんだぞ!」

ナナシは拗ねたようにジェノスを軽く睨んで、しかしそれでもすぐにまたウケケと笑う。

「明日はもう少し歩けるといいなあ。ナスミさん褒めてくれるかなあ。」

一人勝手に楽しそうなナナシを見てジェノスは毎回思ってしまうのだ。
こいつはリハビリなんてサボって真面目にやってないんじゃないか。真面目に練習していればもっと進歩があってもいいんじゃないか。
無知故、幼さ故、そう思ってしまった。ナナシは身体を動かせるようになるのをもう諦めてしまっているのではないかと疑ってしまった。

「ちゃんと真面目にやってるのか?」

ポロリと本音が漏れた。それも苛立ちを含んだ強い口調で。
一瞬呆けたような顔をしたナナシは、さすがにムッとしたのか怒ったように言い返す。

「当たり前だろ!真面目にやってるよ!」
「嘘だ、真面目にやってるならもっと歩けるようになったっていいだろう!」
「それは……」

言い淀むナナシに、そらみろとばかりにジェノスは畳み掛けた。

「あれから3ヶ月も経ってるのに、全然進歩してない。動けるようになりたくないのか!?」
「そんなの…なりたいに決まってるだろ!」
「だったら…」
「うるさいな!!」

ナナシが怒鳴った。穏やかな性格のナナシがこうも怒りを露わにするのをジェノスは初めて見た。それ故、呆気に取られてナナシをまじまじと見つめてしまった。
しかしナナシ自身も自分が怒鳴ったことに驚いたようで、ハッとしたようにジェノスから目を逸らした。

「あ……ごめん…。」

ナナシが口の中で呟いた謝罪の言葉の後に続く言葉は、お互い何もなかった。気まずい沈黙が病室を支配した。
ナナシをこんなに怒らせるような言葉を言ってしまった事に対して、少なからず申し訳なさも抱いていた。だがそれも、「図星だから怒ったんだろう」なんて穿った考えに押し潰されて、未だにジェノスの胸に溜まっているもどかしさと苛立ちにかき消されてしまった。

「ジェノス…。俺さ…」

沈黙を破り何かを言い掛けてたナナシを置いて、ジェノスは病室を逃げるように飛び出した。手にあのゴムボールを握ったまま。諦めの言葉が続きそうな気がして、それを聞きたくなくて、逃げ出した。某アルプスの少女の気持ちも入っていたかもしれない。「ナナシのバカ!もう知らない!」

だがバカは自分の方だったと、ジェノスは数日後に知ることとなった。
数日後、ようやく気持ちが落ち着いて、それでも素直に顔を出せる程大人びていなかったジェノスはこっそりと病院を訪れた。ナナシが元気にしているのか陰から確認して、元気そうなら黙って帰り落ち込んでいるようなら勇気を出して仲直りしようと思っていた。
ジェノスは後者を心の底で望んでいたが、見てみればナナシはそこまで落ち込んでいる風でもなかった。リハビリに向かう途中なのだろう。車椅子で移動しながら、それを押す看護婦と談笑していた。それを見て収まりかけた憤りが再燃焼しはじめた。
やっぱりあいつは看護婦さんに褒められたいからリハビリやってただけじゃないか。自分で歩きたいなんて、もう思っていないんじゃないか。なら、自由に動けるようになったナナシと遊びたいなんて思っていた自分は馬鹿みたいじゃないか。
手に握ったゴムボールを投げ捨てて、帰ろうとした時だった。

「君、ナナシのお友達かい?」

背後からの声にジェノスは振り返った。
まだ若い20代後半くらいの男は、ナナシを担当している医師だと名乗った。白衣を着用していたし眼鏡の奥の穏和そうな目や少しやつれ気味の頬が如何にも、という感じだった。

「ナナシの見舞いに来てくれたのかい?」
「…ええ…。」
「ナナシはこれからリハビリなんだ。少し待っていてもらえるかな。」
「ナナシは、真面目にリハビリやっているんですか?」

つい、訊いてしまった。
医師は驚いたように目を丸くした。

「どうしてそんなこと聞くんだい?」
「あいつは…もう諦めてるんじゃないかって…。」

思えば、ジェノスがどれだけ外で遊んだ話をしたって、二人でテレビでスポーツの試合を見ていたって、ナナシは自分も早く動けるようになって遊びたいなんて一度も言ったことがなかった。不自由な身体であることに不満を言っているのも聞いたことがなかった。
やっぱり…。
俯くジェノスに医師は笑いかけ、提案した。

「ナナシのリハビリの様子を見てみないかい?」


そして、ジェノスは知った。
ナナシが自由に動けるのを諦めてなどいなかったことを。本当は誰よりもそれを切望していたことを。
手摺りや杖に縋り必死に立ち上がるナナシは、ジェノスが見たこともないような鬼気迫る表情をしていた。何度何度も倒れそうになり、そのたびに支えようとする看護婦を来るなとばかりに寄せ付けず、自分一人で歩こうと息を荒げていた。
アクリルガラス越しに見守るジェノスのことなどまるで気付く様子もなく、何かに憑かれたようにひたすらリハビリに励んでいた。

「普段とは全然違うだろう?」

ジェノスの隣りでナナシを見守る医師の言葉に返事をする余裕などなかった。

「あの子はああ見えて負けず嫌いだからね、同情されたりするのが嫌いなんだ。」

バランスを崩したナナシが転倒した。思わずナナシの名を短く叫んだジェノスだが、ナナシはよろよろと起き上がり座り込むと自由な左手で自分の足を殴った。悔しさともどかしさと焦燥と、複雑な感情が混じった顔だった。

「ナナシは本当にすごいよ。彼のような症状の患者があの期間であそこまで動けるようになるのは滅多にないことなんだ。」

看護婦が慌ててナナシを止める。看護婦に当たるようなことはしなかったが、ナナシはその手を振り払った。

「もう一度…!」

ここからでは声など聞こえなかったが、口の動きは確かにそう言っていた。
休もうともせずに、滴る汗を拭いもせずにナナシは左手で手摺りを掴むとまた立ち上がろうと奮闘し始めた。
その姿を見て、医師の話を聞いていてジェノスは無性に泣きたくなった。とてつもない後悔が襲ってきた。

自分はなんてことを言ってしまったのだろう。ナナシがあんなに頑張っているのを何も知らないで"たった"だの"真面目にやっているのか"だの、なんて図々しく身勝手な酷いことを言ってしまったのだろう。
ナナシは諦めてなどいないのにそれを勝手に勘違いして、ナナシを傷つけて。ナナシのことを自分は何も知らないくせに。

「ナナシはいつも言っていたよ。早く動けるようになってジェノスと遊ぶんだって。だから…」

もう聞いていられなかった。ナナシへの申し訳なさと自責の念でどうにかなりそうだった。ナナシに謝りたい気持ちもあったが、それ以上にジェノスは自分を責めていた。もうナナシの友達でいる資格なんてない、そう思ったジェノスは出口へ続く通路の方へ駆け出した。またゴムボールを返すこともせず逃げ出した。
背中からナナシがジェノスの名を呼んだような気がした。







「う…。」

固い床の上でジェノスは意識を覚醒させた。どうやら、倒れたまま眠ってしまったらしい。目だけ動かして窓の外を見遣れば空は白んで、小鳥たちが仕切りに騒いでいる。もうすぐ夜が明けるのだろう。
そのままの体勢でジェノスはぼんやり幼い頃の友人の名を呟いた。

「ナナシ…。」

懐かしい夢を見たものだ。だが夢は夢か。あの時、サイボーグ化する前のジェノスはジェノスという名ではなかった。親から貰った名は、生身の身体と共に棄ててしまった。憎い敵を皆殺しにする正義のサイボーグ、ジェノス。夢の中の彼がその名を呼んでいたということは、その夢はジェノスの作り出した空想の産物に過ぎなかったのだろうか。機械化した身体では幼い頃の記憶が余計に曖昧に感じられジェノスは薄ら寒いような感覚に陥った。自分の記憶が疑似記憶でないことを祈りながら、ジェノスはそれを辿ってみる。

結局、あの後ナナシとは会っていない。合わせる顔もなく、会ってもナナシは怒って自分など取り合ってくれないのではと怯え病院にどうしても行けなかった。それから数ヶ月後、隣り街に引っ越すことになり、ジェノスは決死の覚悟でナナシに会いに行ったのだ。謝罪とお別れと感謝と、病院に近付くにつれ言いたいことは溢れてきた。覚悟を決め病院へ踏み込んでみれば、あんなに躊躇していたのが馬鹿馬鹿しくなる程ナナシに会いたがっている自分に気付いた。
だが、いつもの病室にナナシはいなかった。
代わりに他の患者の世話に勤しんでいた看護婦のナスミに会った。彼女はジェノスを見るや否やハッと息を飲んだ。

遠くの病院に行ってしまったのだと、聞かされた。どこの病院か教えてくれと言ってもナスミは曖昧に言葉を濁すばかりで、そして何より彼女がジェノスを見て泣きそうな顔をしていたからジェノスは察してしまった。
ナナシは、もうどこにもいない。
そう理解して、ジェノスは泣いた。病院という場所もが男としてプライドも構うことなく、涙と嗚咽が溢れ出た。ナスミも頬を涙で濡らしながら、ジェノスの頭を撫でてくれた。
「あの子ね、最後の最後まで君を待ってたの。」
ぽつりと言った彼女の言葉に、ジェノスはただただ後悔をした。


それが、ナナシという少年との関係の顛末だった。思い出せば自分の情けなさとあのどうしようもない後悔に埋もれてしまいそうだから、今まで考えないようにしてきたのだ。
だがこうしてあの時のナナシと同じように不自由な身体を動かす訓練をしていれば、あのオレンジ色のゴムボールを与えられれば、嫌でも思い出す。

お前は笑うだろうか。
あの時俺が軽んじた"たった二メートル"すら歩行できずに這いつくばっているのを見たら。

自嘲気味に考えるジェノスの目の前を、オレンジ色の何かが跳ねた。ベッドテーブルに乗せてあったリハビリ用のボールが落ちていたらしい。弾力性の高いそれは面白いくらい二三度跳ねてジェノスの手元の辺りに転がった。

あの挨拶も結局あれっきり。来るたびに飛距離と高さが少しずつだが伸びていくオレンジ色のボールはナナシと会うときの楽しみの一つでもあったのだ。いつか外に出て空高くあのボールを投げたらオレンジ色が空に映えるだろうと思っていた。
今、投げてくれる彼はもういない。あの時持ち帰ってしまったナナシのボールも引っ越し先で大切に保管していたのに、狂サイボーグに襲われた際火の海に消えてしまった。ナナシやあのボールに触れた生身の手すら、今は冷たい金属にすげ替えられてしまった。全てが全て夢幻にでも思えてきそうだ。物証も何も残っていない。手を加えた脳の見せる記憶すら頼りなくて。

それでも。
このボールを見ると、ナナシという少年を思い出すと感情がざわめくのは
なんとしても動けるようになってやると意気込みが生まれてくるのは
やはりナナシとの間にはちゃんと絆というものがあって、それが心に、魂に刻まれているからだと信じたい。

ジェノスは震える左手で、そのボールを掴んだ。掴んだボールごと左手に体重を乗せて右手で壁を突っ張って、上体を持ち上げる。
ナナシと似た境遇にあることが少し嬉しい。ナナシの辛さを理解できたことが、今更だとしても嬉しい。ナナシの代わりに、ナナシの分まで死に物狂いでリハビリに励もう。それがあの時のできなかった謝罪と償いになるだろうか。来世だかあの世だか分からないが、いつか会うことができた時は……


ジェノスは左手に力を込めて、強く呟いた。

「もう一度…!」

窓から目映い陽が差してきていた。

いつか太陽が昇るまで
前 / 次
×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -