裸体でうろうろ
骸「寅ー!!」
『
ぎゃあぁあぁああ!?!?!?』
骸「驚きましたか!?」
『ちょっ、何、で、出てけ死ねェェェ!!!』
骸「おやおや大げさですねクフフ」
柿「骸様」
骸「おや千種も見て下さい。驚きましたか?」
柿「ええ驚きました、さすがの俺も骸様がパンツ一丁で年頃の娘の前に仁王立ちしてる姿に驚かずにはいられません」
骸「そっち!?」
柿「は?」
骸「いやいや、そっち!?」
柿「どっちだよ」
骸「この劇的な変化に気づけないなんてコレだからメガネは。ねぇ寅、寅もそう思いますよねっ」
『そうだね骸は食用牛と同じ末路をたどればいいと思う』
骸「ハハハ寅はジョークがうまい!」
柿「結局なんでパンツ一丁なのか謎は深まるばかりなんですが」
骸「え?だからアレですよ。ホラ寅もしっかり僕を見て!」
『やだ。もう一生骸の姿を見ずに生きていきたい。骸のいない世界でささやかな幸せを見つけながら暮らしたい』
骸「ではまず僕の腰だけ見て下さいね」
『しね』
骸「なんとなんと、夢にまで見たウエスト−1cm分のダイエットに成功しましたァァ!!」
『分かるかァァァ!!!』
骸「46日間チョコを我慢した結果脂肪だらけのまるでスライムのようなプヨプヨお腹とはサヨナラ!!本日より引き締まった肉体を持つ筋肉だるま骸に生まれ変わります」
柿「−1cmでよくそこまでテンション上がりますね。骸様って生きるの楽そうですよね」
『46日やってソレって痩せにくい体質の頂点に立つ権利が与えられるよ』
骸「クハハ2人共そんな羨ましがらずに!よォォく見て下さいホラうっすら腹筋も割れてるでしょう!アッでもあんまり近くで見ちゃダメですよ僕お腹まわりの産毛ボーボーですから!」
柿「骸様、服着ないと風邪ひきますよ」
骸「っは、風邪?僕を誰だと思ってんですか?完全無欠の六道くん、諸行無常の響きありとは僕のことですよ!」
柿「骸様に諸行無常の響きはありません」
骸「ある!」
『骸、人類であり続けたいなら服を着ろ』
骸「嫌です!あと30分は僕の血と汗と涙と果汁の努力の結晶をたたえなさい!」
柿「たたえる箇所が見つかりません」
骸「なぜ!なぜ誰も僕の血の滲むような努力を分かってくれないのですか!」
『チョコ我慢しただけだろが』
骸「なんですかその言い草は。あなたチョコが人体にもたらす影響の恐ろしさ分かってます?」
『分かりません』
柿「チョコの恐ろしさよりも骸様は服を着ることの尊さを学んでください」
骸「ダメですよ。服なんか着たらせっかく作り上げた僕の肉体美が見えなくなってしまうでしょうが」
『大丈夫だよ骸は着やせするタイプだから』
骸「マジでか」
犬「骸さァァァん!」
髑「骸さまァァァ!」
骸「おやおやどうしましたか可愛い僕のクロームと僕のペット」
犬「ちょォォ!ヤバいんれすって!俺も骸さんと同じ日からガム我慢してたら今日2キロも痩せてたびょん!」
骸「……え」
髑「私も…麦チョコ食べなかったら3キロ減りました…!」
骸「…………」
犬「いやーダイエットって素晴らしいれすね!心なしかお肌もツルツルびょん!」
『ちなみに私とくに何もしてないけど1キロ減ってた』
柿「俺なんか夏バテで12キロ減ったよ」
『病院行った方がいいよ』
骸「…そんな……僕なんか体重にすれば300グラムしか減量できなかったのに…!」
『300グラムとかオマエその場のテンションでどうにかなる量だろ』
骸「く、くそう!何故ですか!寅なんか何もしてないのに!千種なんかバテてただけなのに!!」
『私が遊びに行ってる間も千種が洗濯してる間も犬がセミ捕り行ってる間もクロームが買い物行ってる間もドラマの再放送見ながらスイカバーとか食ってるからだよ。骸が夏休みに外出したのってトンカチ買いにホームセンター行った日だけじゃん。それが原因だよ』
柿「引きこもりですね」
髑「ヒッキーかぁ」
犬「ニートだびょん」
骸「くっ……悔しい!やっぱりホームセンターで小顔ローラーも買っておくべきでした!もォォいいです!ヤケ食いです!寿司です!焼肉です!!そして貴方達もまた太りなさいクハハ良い気味です!!」
犬「ひゃっほい!肉!!」
髑「もやし食べたい」
『結局一番太るの自分なのに馬鹿だねあの人』
柿「骸様その格好のまま外出たらはっ倒しますよ」
裸体でうろうろぶぇっくしょォォオ!!!
骸の鼻水焼肉の網の上に飛んだよ
汚なッおわり
タイトル:
rim様