高嶺の獅子、なんてね。公開済み
もっと強くなりたいのに。
もっと上を目指したいのに。
もっとあなたの隣に立ちたいのに。
王族と下級貴族、次期団長と平凡。釣り合うはずないなんて、わかってたはずなのに。
あなたの顔に泥を塗らない為に、離れたっていうのに、どうしてあなたの足を引っ張ることしかできないの。
苦しい、(弱音なんて吐くな、)辛い、(逃げるな弱虫)助けて、(自分でなんとかしろ、)そばにいて、(もう近寄らないで、)好き、(気づかないで、)。
触れられたら、もうダメだから、
「どうすれば、手に入る…?」
熱い視線が私を狂わせる。