▽何気に日常なんです


※転生幼女主


「……」


「名前ちゃーん。ほらっ、おいでー」


「……」


「ちっちっちっ」



今私の目の前に居る奴は不審者だろうか。
それともただの変態か。
いや、それだったら不審者と何ら変わりはないか。



「ほらっ、お菓子あるよ〜」


「……」



本当にこの人は何なんだろう。
6歳の私だからって猫扱いはいけないと思う。
それも私は一応見た目はあれだが中身は目の前に居る人よりは遥かに年上だ。
だから面もって言いますけど、赤ちゃん扱いは腹立ちます。
勿論私が二度目の人生で赤ちゃんになった時は流石にそれっぽく振る舞ったけど、6歳でこれは有り得ない。
周りをよく見てみろ。
私の友達の要君もブランコで遊びながらもかなり引いた目で見てるぞ。
うん、それが正しい反応だ。



「あ、もしかしてポッキーが嫌だったとか?大丈夫、飴もありますよ〜」


「……」



目の前の不審者、はっきり言ってうざい。
何で一々私に構うかな。
マダオの癖に。
折角今日は可愛い可愛い要君と公園に遊びに来たのにこんな不審者が居るなら要君と遊びたくても出来たもんじゃない。
早く去れ、一刻も早く去れ。
そんな気持ちを込めて睨んでみたけど生憎相手はマダオの所為か私の気持ちは通じず、逆に変な解釈をしたらしく、もぅ照れちゃってーとかほざきやがった。
おっと、言葉使いが…。
と言うか照れてねーよ。



「あーもう。まじ名前ちゃん可愛い。ちゅーしたい」


「……へんたい」


「……………………え?」


「ふしんしゃ、へんしつしゃ、ロリコン、しらが、マダオ、へんたい、マダオ」


「いやいやいやいやいや名前ちゃぁあああん!?そんな言葉どこで習ったのかなぁ?ってかマダオ二回も言ったよこの子!いや、可愛いから許すけど!」


「ようくーん。助けてー。へんたいロリコンおじさんにおそわれるー」


「なっ!おじっ…!?いやいや、名前ちゃん、ちょーっと落ち着こう。ね?それにそんな棒読みじゃ要君も来ないんじゃ、」


「おっさん!名前ちゃんにちかづくな!へんたい!」


「俺悪者扱い!?」



そりゃそうだろう。



(そのおかしぜんぶくれるならゆるしてやってもいいけどな!)
((要君意志弱いな…))
(だーめ。これは名前ちゃんにあげるやつ何ですぅー)
((…このマダオも馬鹿だな、うん))




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