今日からは




今日は銀時君の誕生日だから前作った作り方でケーキを作ってた。
他にも小太郎君の誕生日の時に作ったちょっと豪華なご馳走も作った。



「みんなー、祝うよー!!」



私の掛け声と共に銀時と晋助君と小太郎君が走ってきた。
ニコニコと笑顔な3人はいつもの自分の席へと座る。
私が作った料理を見る度に目を輝かせて料理に手を出そうとしているが、我慢している。
その光景が少し面白くて口下が緩んでしまう。



「じゃ、銀時君ハッピーバースデー!」


「銀時、おめでとう!」


「おめでとさん」



祝われてなのか恥ずかしそうにニコッと笑った。
ケーキに立ててあった6本のロウソクを銀時君が一気に消すとまたおめでとうと私達は言う。



「菜緒ー!!ケーキ取ってくれ!ついでにおかずとご飯も」


「はいはい、わかったよ」



俺も!と言う晋助君と小太郎君にも盛ってあげた。



「てめーら今日誕生日じゃねーから盛ってもらわなくてもいいだろ」


「あ?んなの関係ねーだろ」


「あ?関係あるに決まってんだろーが」


「ねーよ」


「ある」


「ねぇ」


「ある」


「「重等だゴラァァァ!!」」



ギャーギャーと喧嘩し始めた銀時君と晋助君。
苦笑いをしながら2人の喧嘩を見ていると小太郎君が喧嘩を止めに入った。
だが勿論のこと、



「「黙れヅラ」」


「ヅラじゃない桂だァァァ!!」



喧嘩は収まらず、酷くなるばかり。



「ほら、誕生日なんだから今日くらい喧嘩は止めようね。さっ、食べよう!」



お皿に料理を盛って1人1人に配る。
みんな素直に受け取って食べてくれた。



「あれ…」


「どうしたんだ菜緒?」


「いや、何か珍しいなー…っと思って」


「?」



銀時君のご飯の食べ方を見て不思議に思う私。
ケーキを口に一口入れてからじーっと銀時君を見つめる。
銀時君も少し頬を染めながらも私を見てきた。



「何が珍しいんだ?」


「いや、銀時君って甘いの好きじゃん?だから小豆でものっけて食べてるのかと…」


「いいなそれ!!」



キラーンと目を光らせたら、すぐに台所へと走っていって小豆を取りに行った。

あれ…これって私言ってよかったのかな…。
将来とかに関わるんじゃ…。
いや、宇治銀時丼が好きになるならいいんだけどもし今食べて宇治銀時丼が嫌いになったらどうしよう…かな。

ソワソワしながら銀時君が戻ってくるのを待つ。
銀時君はすぐに小豆を持って戻ってきた。
そしてすぐにご飯にどばーっと沢山かけて食べ始める。



「え、銀時君行動早っ」


「そうか?」


「う、うん。それより…味どう?」


「おう!おいしいぜ!」



はしの進める速さをどんどんと速くし、勢いよく食べる銀時君。
私はほっと胸を下ろし美味しそうに食べる銀時君に頭を撫でる。



「よかった」


「なっ、俺今日から毎日ご飯にこれかけて食べるぜ!!」


「へ、へー…」


「だから菜緒がこのご飯の食べ方名を考えてくれないか!?」



満面の笑みで聞いてきた銀時君についつい顔を引きつらせてしまう。
すると晋助君が私の膝に座ってきた。



「犬の餌にしとけ」


「てめーに聞いてねぇ!!」


「あ゛ぁ?んだとゴラァ」


「はいはい、喧嘩は止めようねー」



銀時君と晋助君の口を片手で塞ぐ。



「じゃ、AZUKIでどうだ?」


「ただ片言になっただけじゃないねーかァァァ!!」


「だからヅラはセンスがねーんだよ」


「なんだとォォォ!!」



またもやギャーギャーと騒ぎ出した。
あー…3人が騒ぐと余計うるさいな…。
ま、賑やかでいいんだけどね。
苦笑いを零しながら、三人を見守る。



「あ、銀時君。私名前考えたよ」


「「「本当か!?」」」



バッと一斉にこちらを振り向いた3人に驚きながらも私はゆっくりと頷いた。



「えっと、宇治銀時丼……みたいな」



ただ単に将来の銀時君が食べてた宇治銀時丼を真似しただけだけどね。
恐る恐る確認をとるためにどう?って聞くと、ニコッと銀時君は笑った。



「それに決定!」



ニカッと笑った銀時君に私はありがとうと言いながら微笑んでまたケーキに手を付けた。



「じゃ、今日はこの食べ方が菜緒からの誕生日プレゼントだな!」


「え、こんなのでいいの?」


「あぁ!!本当ありがとな!」


「ど、どういたしまして?」





(銀時、これ絶対不味いだろ)

(美味いに決まってんだろーが。食ってみるか?)
(味覚がおかしくなるから止めとく)

(どういう意味だゴラァ)

(こういう意味だゴラァ)



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