この中の
 

サソリさんは厳しい。
だから、自分ですべてやろうとした。




―今回の任務は、#名前#に頼みたいんだが・・・


―はい大丈夫です!


―それでだな、今回の任務は難しいと思うんだ。だからサソリを一緒に


―そんな!サソリさんには迷惑かけられません。私一人で大丈夫です!


―そう、か・・・?じゃあ、なにかあったら連絡しろ。


―了解です!




迷惑かけないように、
一人でできるってことを、証明するために


心配をかけないように――。





そこで目を開けた・・・
あれ・・・?全部夢だったっけ、そう思ったとき、手に違和感。


「・・・サ、ソリ、さん・・・?」


サソリさんは寝ちゃっているようだ。
起こしてあげようと体を動かそうとした


「いっ・・・?!」


全身に痛みが走る。
そこで気づき思い出した。あれ夢じゃかったんだ、
・・・そうだ、敵にみつかりターゲットにも見つかり、絶体絶命だったんだ、


夢を思い出す、

迷惑をかけないように一人で行くって決めたんだ・・・

それが今回のことを引き起こした。
私は今回の任務を失敗した。大怪我もした。


「っ・・・・・・、」


悔しい、悔しくて情けなくて、なにやってるんだろう


「・・・ぽてこ・・・?起きたのか?!」


「サ、ソリ、さんっ、ごめん、なっ」


ごめんなさい、そう言おうと思った。
けど、最後まで言えなかった、言う前に優しく抱きしめられた。


「・・・よかった、ったく、心配させやがって」


なんで、優しくするの・・・?


「わ、たし、」


いけないことをしたんだよ・・?、
こんなに、心配かけて、こんなんじゃ、サソリさんの傍になんて・・・・


「・・・なぁ、ぽてこ、俺は・・・俺はお前にとってそんなに頼りないのか?」


「え・・・?」


なに、言ってるの?


「お前、俺に頼ろうとしないだろう。それは俺が頼りにならないからか?」


違う、違うよ、


「・・・私、迷惑、かけたく、ない、」


涙が溢れてうまく言えない、


「サ、ソリさん、はすごい、からぁ、私っ、私迷惑、やだ、ぁ、ひっ、く」


「はぁ、馬鹿かお前は・・・・」


「・・・馬鹿、じゃない、!・・・ひうっ」


サソリさんの表情がさっきとは違い、優しい暖かい表情になる。


「誰も迷惑だなんて言ってない。
だいたい、迷惑だったら急いで助けたりしないし、時間を共にしない」


言っている意味わかるか?
なんて少し微笑みながら言ってきた。
少し意味が分からずポカーンとしてると、サソリさんが綺麗な唇を動かした


「俺は、お前を、好いている。ってことだ」


「?!」

ボンっと音がたちそうなくらい顔が真っ赤に染まる


「・・・返事」


そっか、私はサソリさんのことが好きだから、迷惑かけたくなかったんだ。
そっか、そうなんだ


「あ、の、私も、サソリさんのこと・・・好き、です。傍に、いさせてください・・・!」



「もちろんだ」



今まで心にあった黒いようなものがなくなった
これもサソリさんのおかげなんだね、

やっぱりサソリさんはすごいや、


「迷惑、かけるけど、見捨てないでくださいね・・・?」


「・・・考えとく」


「ええええ!?」


「冗談だ、」


そう笑うサソリさんは、すごく頼もしかった




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