「もうむっくん知らないから!」

「俺だって知らねぇし」


あの二人は気づいたら喧嘩してる。
ああいえばこういう、こういえばこういう、そのくりかえし。
なんとなく本当になんとなくいつもはスルーしてるんだけど、仲介役をやってあげようと思って話しかけた


「また喧嘩っスか〜?」


俺はぽてこっちに声をかけてみる


「…喧嘩?誰が?」

「え?…紫原っちとぽてこっちっのことっスよ」

「私とむっくん…?」

なにいってるの?みたいな調子で答えてくるぽてこっち


え?さっきまで喧嘩してたっスよね?

まさかとは思うけど気づいてないとかそんなんじゃないっスよね…?ひきつりながら笑えば変なきーちゃんと言われた

俺なの?俺がおかしいの?

いやでもぽてこっちは少しぬけてる所があるから紫原っちに喧嘩してるか聞いてみよう。そうしよう。

なんだか最初の目的と変わっちゃったけどまぁいいとして。


「紫原っち。」

「なーにー黄瀬ちん」

「喧嘩してたっスよね?」

「喧嘩〜?いつ〜?」

「うん、いやさっき」

「誰と〜?」

「…いや、もういいっス」


そうか、俺がおかしいのか
そうなのか、

一人でブツブツといっていたら後ろから誰かに肩を叩かれた
振り向くとそこには赤司っち

「気を病むな、あいつらのことは気にしない方がいい」

なんだかすごい悟った目をしてるけど…
そのあと今度は緑間っちが話しかけてきた

「そうなのだよ、あいつらのことを気にしたら負けなのだよ」

なんだか緑間っちも悟った目をしてる。


あぁそうか、この人達も俺と同じことを…

なんとなくあのな二人をみるともう普通に話してるし。
なんだ、もうなにあいつら…


無自覚って怖い


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