小説 | ナノ




それが一番俺たちらしい




「なー、美雨【みう】ー。」

「んー?」


彼氏の和成【かずなり】とゆるゆる過ごしていたとある休日午後。

和成の家のベッドの上。

二人でゴロゴロとしていたら、


「キス、したい…」


ゆっくりと体が押し倒されて、背中がベッドにくっつく。

あたしの髪の毛をさらりと撫で、愛おしそうな目であたしを見る。

あたしも、そんな目をして、和成を見てるのかなって思ったら、少し恥ずかしくなった。


「あ、赤くなった。」

「っ〜〜!!!!」


ゆるゆる〜っと過ごすそんな日々。

甘い甘い雰囲気の中、ゆっくりと重ねる唇は



「ン…」



優しげな恋の味。



「あ、ごめん、歯に青のりついてたわ。」



…雰囲気をぶっ壊す天才な気もするけれど、


「じゃあ、青のり味のキスってことで。」

「なんだよそれ。」

「いーでしょ。
もっとキスしよう?」



まあ、それも…



「なにそれマジボケ?天然?」



あたしたちらしい、ってことで。







(空気を無理に)
(読もうとしなくていいから)


(自然体の君が好き)






ムードぶち壊し5題から、"ごめん、歯に青のりついてたから'と"5.なにそれマジボケ? 天然?"をお借りしました。


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