色褪せたワイシャツに染み抜きを

大して好きでもないものを手にして、大して嫌いでもないものを踏み潰した

どうせ俺なんてあいつがここにいるっていう証明をするだけの役者

彼女が捨てたのは頭一つ分の純情

立てた中指は二度と返ってこない

遠い昔世界が賞賛した怪物がもしも今現れたとして

けれども貴方が赤だと言い張ったソレは私には黒にしか見えなかった

睫毛と耳たぶの隙間

柔らかい肌も、手も、息遣いも、君しか知らない

レンズ越しにぼかして

モドル