あとがき

言ってしまえば、頭の中の天使と悪魔の話。


“それ”は初めからずっと本に封印されていた存在なのかもしれないし、あやクルから切り離された怒りそのものなのかもしれない。名前はないし姿もない。

語り手は必死に目をそらすことで保っていた冷静さを、けれども怒りや憎しみと向かい合おうとしたがために欠いてしまった。その結果飲み込まれ、結局は悪魔の手に落ちてしまった、と言うお話。

視点主はあやクル。夢主視点かと思ったらあやクル視点だと?な、ナンダッテー!
というのをやりたかったのですが出来ているのかはわかりません。騙されてくれてたら嬉しいです。


水の器:紫陽花の属名であるハイドランジアの語源。


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「見えない臓器の名前は」
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