小説 | ナノ


▼ 2日目:ルーピン

__________



 手紙、受け取ったよ。

 寝ていなかったから、迷惑かなんて気にしなくていい。私は宵っ張りなほうだから。

 それに、明日は朝一番の授業がなかったから、実は寝坊するつもりでいたんだ
 (できれば他の先生方には内緒にしておいてもらえるかな…?)


 さて。

 提出物の件だけど、遅れて出してもちゃんと点に加算するよ。

 ただし本来の期日は守れていないから、減点はもちろんある。
 こればかりはしょうがない。どこかで必ず線引きをしなくちゃならないからね。

 それでも、ゼロよりは1点でもあったほうがいいだろう?
 お茶の時についででいいから、持っておいで。



 そうそう、お茶だ。

 君はニホン出身だったね?
 おまけに甘いもの好き。

 私のところに“ヨウカン”と“トコロテン”という和菓子があるんだけれど、今まで食べたことがないから勝手が分からないんだ。

 ヨウカンがアズキ豆のゼリーだということは聞いているんだが、トコロテンはそのままじゃ全く味がしない…。


 どんな食べ方なのか、私に教えてもらえないかな?

 もちろんごちそうするよ。グリーンティー付きだ。


 明日も補習だから行けないって言うんなら、スネイプ先生には私から言っておこう。

 君は土日も、ホグズミートにも滅多に行かないで勉強していると聞いた。
 たまには息抜きしたって文句は言われないと思うよ。

 まあ彼の事だから、私のところでお茶するなんて聞いたらとても不機嫌になるとは思うけど…
 それは君のせいじゃないから、安心していい。


 それじゃ。

 いい返事を待っているよ。




 R.J.ルーピン



__________




prev / next


[main]



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -