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未来編


『主、時間です』

風呂場から出てきた白蘭にバスタオルを渡しながらトウキは白蘭に告げる。

「え、もうそんな時間?」
受け取ったバスタオルで髪を拭きながら白蘭は時計を視界に入れながらトウキに確認する。

『是。もう真六弔花はもう部屋に集まっています』
「そっか。じゃ、トウキチャンもこれ着てね」
そう言って白蘭がトウキに渡したのは黒いコート。


『これは…私が着ても良いのですか?』
受けとった黒いコートに、目を瞬かせながらトウキは首を傾げる。

「うん。だってトウキチャンも真六弔花の夢の守護者デショ?」
『恐縮にございます』
「ふふっ。さ、そろそろ行こうか?」
会話の間に着替えた白蘭がトウキを促す。

『是。準備は整っております。主の楽しめるゲームになるかと』
「楽しみだな〜」
コートを翻しながら歩く白蘭をトウキは追っていった。






集合する部屋に近づくにつれ、騒がしくなってくる。
「ははっみんな元気そうだね」
笑う白蘭に頷きながらトウキは扉を開ける。

「相変わらず楽しそーだねー君達は」
堂々と室内に入る白蘭の後に続きトウキも室内に入る。

白蘭の姿を見るなり素早くポーズを決める真六弔花。
白蘭挨拶を交わした後、白蘭の後ろに付き従うトウキに気付く。

「おや、トウキも来たんですか」
桔梗のその言葉にトウキは頷く。

「そうだよー。トウキチャンは真六弔花の夢の守護者だからね。ほら、お揃いの戦闘服♪」
白蘭がトウキの着ているコートをめくる。

「それでもコートの中はメイド服なんですね。」
「いーじゃん!ブルーベルはトウキのメイド服好きよ!」
『御褒めにあずかり恐悦至極にございます。』
そのトウキの一言に桔梗、ザクロ、ブルーベルは眼を見開く。

「すごーい!トウキすっごい日本語上達してるじゃない!ブルーベルびっくりだわ!」
ブルーベルがトウキに抱きついている横で桔梗は白蘭に尋ねる。

「白蘭様、これは…」
「ああ、どうもユニチャンが教えたみたいなんだよね」
「!!ユニ様が…」
驚いている桔梗の背に、声がかかる。

『主、桔梗様。そろそろ超炎リング転送システムの準備を始めるので…』
「そっか。じゃ、行こっか。戦地に。」
白蘭はトウキに手を差し出し、笑った。



     決戦の日
(私達は、あなたという悪魔に仕え続けましょう。)

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