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■44.5 七夕

「にいさん、いくよ。…さーさーのーはーさーらさらー♪」

「のーきーばーにーゆーれーる♪」

「おーほしさーまーきーらきら♪」

「ぺんぎんすなご♪」

「…ぶふぅっ!ちょ、オイ燐!ペンギンじゃねーよそこ!」

「え?」

「なんでペンギンだよ!…ほらみろ、雪男がキョトンとしちゃってんじゃねーか」

「じゃあなんだよ、とうさん」

「“金銀砂子”だよ。…まぁ、お前らには意味わかんねえだろうけどさあ。…もういいよ、ほれ、短冊に願い事書け」

「書く書くっ、とうさん、俺でっかく書く」

「そうしとけ。叶うかもな」

「じゃあ僕もおおきく書く!」

「おう、短冊からはみ出すぐれーでっけー字で書いとけ!俺が笹のてっぺんにおめーらの短冊くくってやるからよー」


<お願い事叶うと良いねえ>

 童謡「たなばたさま」


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