■65 デート志摩せんか
(志摩→燐)
「ううう…俺はどないしたらええんや…センセには撃たれるわ坊には相手にされへんわでもう心ぼろぼろです…」
「…やからってなんで僕んとこ来はるんですか…」
「子猫さんしかおりません!!俺の心のオアシスです!!」
「…(うわあああ…)」
「ほんまにどないしたらええんや、奥村くん誘われへん…ああ、デートくらいさせてくれてもええのに若センセ…!始終見張ってはるから隙あらへん…!」
「……」
「ぐすぐす、俺かて奥村くんと遊びたい…!いちゃいちゃしたい…!にゃんにゃんしたいいい…!!!」
「……」
「…子猫さん?」
「…ない」
「…は?」
「情けない…」
「…え?」
「さっきから黙って聞いとったらグチグチグチグチと…!!」
「…え、あの」
「女々しい!!ぐっちぐちやかましいです志摩さん!!」
「ひっ!?」
「そないぐちぐちしとらんと堂々奥村くん誘うたらええやないですか!!撃たれる!?ほんまに奥村くん好きやったらそんなん我慢せんかい!!何が『センセが怖い』や!そないなこと知るかい!!ほんまに誘いたいんやったらびびっとらんとガンガン攻めたらええやないですか!!!」
「ひ、ひえっ…子猫さんんんん!?」
「ああもう黙って見てられへん、もう僕が奥村くん誘いますよって!」
「ちょ、子猫さああああん!!」
「奥村くーん!!!」
「ん、…ん?子猫丸?…なに?こえー顔して」
「来週の日曜ヒマですか!?」
「え、…えっ?」
「ヒマですよね?暇でやることないですよね?つまり予定はないですよね?僕とメッフィーランド一緒に行きません?行きますよね?『行く』言うて下さい」
「…へ、あ、い、いいけど」
「はい決まりや。ありがとうございます奥村くん」
「え、あ、うん……?…(どうしたんだ子猫丸…ちょうこえー)」
「………はい、以上です。見てました、志摩さん。簡単やないですか」
「えええええ!!子猫さん男前やね!!ていうか子猫さんが奥村くんとデートしはるんですか!!!」
「そういうことですね。じゃあ来週僕が奥村くんと遊園地で遊んで来ますから志摩さんは適当にその辺で見とってくださいね」
「えええええええ!!!」
「あー来週楽しみや」
「えええええええええええ!!!!」
<まさかの子猫×燐でしめる>
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