宴が終わると新入生は監督生に引率され寮に連れてこられた。
今年の合言葉は『尊き血』だそうで、こんなところから純血思想なのかと思ったくらいだった。
私が部屋を見つけるとそこにはオリオンとシグナスがもういた。
「俺ら一緒の部屋みたいだな!改めて7年間よろしく!」
「私もここまで一緒だとは思いませんでした。貴方とは気が合いそうです、よろしくお願いします。」

「私もオリオンとシグナスなら安心だ。よろしく。」
と挨拶を互いに交わした。
4人部屋みたいだが、人数の関係でこの部屋は私たち3だけのようだ。
シグナスがベッドの位置を素早く決めたが私とオリオンは苦笑いで静かに手近のベッドに決めた。
そこからどんな血筋の人が在学しているのか、どの人には気を付けろなんて話もした。
あんなに仲良く話していたのにシグナスからアルズの話が出ることはなかった。


さて、ここは地下で、今は9月。多少寒くなってきた時期である。
やはり部屋は寒いのか皆、寮生は談話室にいる。


荷解きが終わり談話室に降りるとテーブルで自己紹介をしてくれたアブラクサスとリドルがこちらを向き早く来るようにと招いている。
入学早々先輩の誘いを断る理由もないので近づくと
「さっきぶりだね、荷解きは終わったのか?」
とアブラクサスが話しかけてきた。その問いに頷くと次に隣にいたリドルが
「君はなまえだったね、部屋は寒かっただろう?夏に近づくと快適なんだけどね。」
と話しかけてきたのでええ、まあ・・・と歯切れの悪いような回答をしてしまった。
それを気にしないのか家のことや、普段の生活のことを話していた。



夜も深まり、消灯時間近くなり、彼らに明日からは授業が始まるからと部屋に戻るといまだに荷解きが終わらないシグナスを手伝うオリオンがいた。私も手伝いを申し入れ、彼らと早めに作業を終わらせ、ベッドに入る。



まだ始まらない授業はどのようになっているのか思いを馳せつつ。

[ 7/8 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -