繋がっている箇所のやや上あたりにある小さな芽を軽く摘むと、アルエが叫んだ。
強烈な刺激に身体が耐えられていないのかもしれない。
ビクビクと震える身体を優しく抱くと、やがて震えが止まり、落ち着きを取り戻す。

「今の…だめ、です…死んじゃ、う…っ」
「…ごめんね、ちょっと刺激が強すぎたみたいね」

よしよし、とアルエの頭を撫で、ゆっくりと腰を打ち付ける。



「アルエちゃん」

不意にアルエを呼ばれ、レイヴンを見上げる。
唇に温かい感触。
急に視界が遮られたが、それだけでキスをされたのだと理解できた。
歯列を割って内部に侵入し、歯の裏側に舌を這わせる。
そこから、自分の舌とアルエの舌を絡ませるように蠢く。
レイヴンの舌から逃げようとアルエの舌が動くが、いとも簡単に絡め取られてしまう。

「んんん…あふ…」
「ん…」

ちゅ、とリップノイズを立てて口を離してやれば、惚けた表情で酸素を取り入れようと必死に息をするアルエがそこにいた。
軽く抱き締め、直ぐに解放すると、頂点へ上り詰める為に荒々しく腰を打ち付ける。



キスの嵐

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