「水風呂だったわ…」
ガスをつけ忘れていたらしく、結局シャワーで済ませたレイヴンが項垂れながらアルエが寝ている部屋へと戻る。
いつもの様にアルエの隣に横になると、自分とは反対方向を向いて寝ているアルエの肩が僅かに震えている事に気付いた。
――寒いのか?
アルエの身体に触れると、ひんやりと身体が冷えているのを感じた。
「あまり病人相手にするもんじゃないってのは分かってるんだけどね」
だが、手っ取り早く身体を温めてやるには一番効果的だ。
苦笑を溢し、アルエの身体を後ろから抱き締める。
震えてはいたが、当の本人はすっかり寝付いてしまっていた為、特に反応はされなかった。
後ろから胸の辺りをまさぐると、アルエの呼吸が少しだけ荒くなったのが分かった。
ぷちり、と服の釦を外し、身体を直に触れさせてやる。
アルエの少し冷えた身体が風呂上がりの自分にとっては心地よかった。
Ein kuhler Korper