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嵐が丘に花の雨の降る
ことばのいらない夜もほしい
安っぽくてまろやかな奇跡
いつかの涙のために脆いままで
イエロー・フェイクファー
もしもその手を掴めなければ
獣の牙をお持ちでおられる
きみのいない季節が悲しかった
無欲な楽園なら想いのままに
おまえはまばゆい鳥のかたち

断熱の言霊
なまえだけは僕らのもの
思惑通りのおひめさま
レディーメイドに囲まれて
穢れがないとは笑わせる
君にまつわるエトセトラ
やがては光を咲かせましょう
透けゆくからこそまぼろし
愛の定義はきっと飴細工
デッドスロウ・ファンタジー

玉響の魂
いかに君が脆くとも
錆びた鉛でこころは縛れぬ
プラリネ・プラネット
かりそめと知りてなおも煌めく
薔薇色で塗りたてる未来図
セントラル・アモーレ
忘れてしまえばいい恋でした
てのひらで慰める哀哭
雨垂れのそばで聴いていて

祈りよおまえは何者だ
それだけでよかったなどと
藍微塵をたずさえて
あなたの涙を拭えるものは
生きねばひとつの春がとまる
セイレーン・レディオ
愛を追えば人となりえる
きみに無限をさずけよう
あこがれぼしのたまてばこ
砂塵と化すまで想わせて

花綵とともに慈しむ
いつか分かたれる契りでも
星霜の分の愛を束ねて
アクアリウム・シンフォニー
小舟に飾った花を見送って
まだみぬ物語りを綴るために
君に恥じない瞳をもちたい
スパンコール・スコール
織り成した月のかたわらで
あなたの鼓動とおなじ数だけ

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