2701-2750 -141209 | ナノ


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瞬きのカノン
きっと同じくらいに罪深い
秋の彩りの重なり鳴らせば
さよならの口実とサイン
僕の心臓がきみにだけ有効だとしよう
くだらないことばかり好き
薄暗い海から拾いおあげ
うつろのひとみにあめあられ
未満の愛になだれゆく
すなわちここまで芝居です

うそつきの祠
聴かせてもらえなかった心臓
ぼくらには釣合わない話
此処に至るまでの迷宮
もう悲しい朝はどこにもない
マーガレット・ベイビー
こころに棲まう怪物の涙
汲みとるばかりの熱に眩んで
ありがちなくらいでちょうどいい
凍てつく頬を撫でれば終い

神聖に触れよ
くちびるで奏でるいとおしさ
生えかけの翼には気づかないふり
とりこぼした夜を透かす
ゼンマイ仕掛けの金魚のみる夢
海はやさしく、風は遥かに
カラフル・フラッド
そうっと吹いても散らぬ花なら
想いの影がひととき眠むる
せめて君だけの星明かりになれたらと

掌に積もりゆく宵
もはや慈悲では済まされぬ
忘れじの春に睫毛を伏せて
ひと恋だけでも幸福でした
私の胸であなたのことばが息衝くばかり
クリスタロスの細胞
星屑のまなざしをみつめる海で
きみは存分に愛されていいひとなのです
造花の翳にさみしいひとり
いつか果てなき夜が迎えに来るまで

したたかな玻璃
弱き星が雨に撃たれるまえに
まことで綯える絆があれば
君にしか纏えない美しさがあるだろう
眩しいかぎりでございます。
エストレア・サイバー
英とおぼしき愛を蒔いて
ほほえみのために歩いておいで
燈りにかわる薔薇を数えし
どの光よりもやわらかな像のままで

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