Slaughter and Harmony
愛するひとを守るためのひとに逢った。
頭に棲まうインフェルノ
祈りも墜ちた焼け野が原
鋭い苦痛の蕾を閉じて
ルーツへの無智を刻み込め
ひとであるがゆえの穢れ
途惑う虚空を捕まえて
オカルティズムよりも非道く
まろやかに綻びはじめる想いの矛先
縺れてゆくよしなしごと
鏤刻のような変革
卵と鶏の平行レース
メガデスの行進
咽喉を灼き焦がした挽歌
ひどくきよい恋に別れを
透明な罪と悪に塗れながら
ニーベルングの手招き
愛したひとの睫毛が眠むる
つらく遣り切れない時を越えて
ただひとりの静粛の宇宙
・
その時の流れが意味するもの
使徒の脊から抜けた漆黒の羽
手解きの終点はしろい楽園へ
荒廃をくぐり抜けて僕たちは
ここに確かに生きていました
カウントダウン・カタルシス
Last Means
・
まっさらな世界のわたしたちに宛てる
まちがいなく優しくあれ
冷たい刺激を欲する衝動
さざなみコンタクト
落花にそっとくちづけて
撫でつけるような負の粛清
精密なる無意識のもとに
語り手を掃いたストレージ
イノセントが眩しくて
野晒しになった永遠
忘れ去られしリアルの末末
対極に在る十字架
色彩の纏ういつわり
魂を救うために裁く
知恵の輪で遊ぶような理論
滲んでゆく聖き白妙の残像
あしたの朝もそのまた未来の最期まで
天国が星から墜ちるとき
ループ・イン・ルート
さようなら苦痛の星のひかり
ようこそ、幸福に溢れただけの新地へ
嘯くようなフィナーレで飾って
泣くことができた自由を想って
らららのワルツで塗りかえましょう
<null>おしまい</null>