虐殺とハーモニー -140320- | ナノ

Slaughter and Harmony

愛するひとを守るためのひとに逢った。



頭に棲まうインフェルノ
祈りも墜ちた焼け野が原
鋭い苦痛の蕾を閉じて
ルーツへの無智を刻み込め
ひとであるがゆえの穢れ
途惑う虚空を捕まえて
オカルティズムよりも非道く

まろやかに綻びはじめる想いの矛先
縺れてゆくよしなしごと
鏤刻のような変革
卵と鶏の平行レース
メガデスの行進
咽喉を灼き焦がした挽歌

ひどくきよい恋に別れを
透明な罪と悪に塗れながら
ニーベルングの手招き
愛したひとの睫毛が眠むる
つらく遣り切れない時を越えて
ただひとりの静粛の宇宙


その時の流れが意味するもの
使徒の脊から抜けた漆黒の羽
手解きの終点はしろい楽園へ
荒廃をくぐり抜けて僕たちは
ここに確かに生きていました
カウントダウン・カタルシス

Last Means


まっさらな世界のわたしたちに宛てる



まちがいなく優しくあれ
冷たい刺激を欲する衝動
さざなみコンタクト
落花にそっとくちづけて
撫でつけるような負の粛清
精密なる無意識のもとに
語り手を掃いたストレージ
イノセントが眩しくて
野晒しになった永遠

忘れ去られしリアルの末末
対極に在る十字架
色彩の纏ういつわり
魂を救うために裁く
知恵の輪で遊ぶような理論

滲んでゆく聖き白妙の残像
あしたの朝もそのまた未来の最期まで
天国が星から墜ちるとき
ループ・イン・ルート
さようなら苦痛の星のひかり

ようこそ、幸福に溢れただけの新地へ

嘯くようなフィナーレで飾って
泣くことができた自由を想って

らららのワルツで塗りかえましょう


<null>おしまい</null>


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