流星群と天の河 -130707 | ナノ

流   天
星  の
群   河





ほかの愛など捜さなくていい
倖せに泣ける日が來るように
垂れ籠める夜の玻璃をつたう
違う手はやはり違う手
がらんとした銀河の岸で

星逢いと掌
ほんものはよりいとしい
炎帝の花送り
路導がわりの恒星
あまりに可哀想に泣くものだから
空蝉ならびの儚さ

巍巍たるまぼろしを棄てて
nacreous
外郭に湛えるペーソス
のうぜんかづらは漂いながら
夏の夜の永さにゆだね
花冠に白い星と願いを
できるだけのせめてもの


どこにいてもみつけるのはわたし

宇宙はかくも縹渺に

還りたくない想いをこんどもずっととっておく


おしまい


(星たちが微笑みあう銀河のなかでどうか)

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