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撓わなる春
わらってみせて
朴念仁にも鳥は降り
スロー・ネーム
巻けぬ螺旋
じゃれあえることの尊さ
つたない想いがあるよ
心臓に願え
リミットは無限大
芽生えにはまだ遠くてあどけない
雨は叫ばず
こんなにも憶えてる
幸福の傘の下で
紡ぐのは誰にでも唱えられる魔法
終わりをかぞえるよ
おだやかな潮騒
冬を追い越してはいけない
はなばなの冠り
破綻する未来図を、はじめから
スペース・デブリの光
梅の街
シャングリラ
老いさらばえた欲望で
暮に想う
スマイル伝染
厳粛に意地を張れ
ねがえればよかった
暁に染まる
それでいい、それでもいい
命が剥がれ落ちてゆくさまを
無辜の魂
悪いことなどなんにもない
あなたがまあたらしくなるときに
雨、深海、耳鳴り
いのちに任せて口づける
糸毫の寥落
すべからく倖せに
疼らく
また逢えるよってそう笑ったよ
心臓はあわいひかりに融けてゆく
俄かに花
きらりふわりひら
未来に宜しく
それなりに不幸ではない
紫の花がけなげだった頃
いつかまた産まれたときも宝物
夢にさらば
これがすべて
残酷な未来でもくぐり抜けていくよ
千年目にめぐり逢う
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