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水曜日の春の魔物
焔のいろは藍でも朱でも
ネオンの月からキャンディを
愛の綴じ目にひいたマーカー
わけあっていた、理由もなく
睫毛の淵でとらえられるぶんだけ
ハーフ・オブ・トロイメライ
眼裏で明滅するさみしい
もしもがほんとうになったときに
燐光の羽根でゆけるところまで
花に塗れた日曜日
やっかいな毒を孕んだ心臓
ラディカルコットンキャンディ
凪いだり荒れたり儘ならない
きれいなななつの夜を数えて
遣らずの雨、雷鳴のとばり
やさしい愛をおさがしなのね
エフェメラル・エーテル
君のような呪いをつけてみた
すりきれる光たちに虹の王冠
愛らしい不純
ノスタルジック・ヘブン
眩しいなんて嘯いて
やわらかい春なんてなかったよ
酩酊のウロボロス
またたきほどの逆鱗
マジカル・トワイライト
夏めく雪月花
欺瞞だらけのエメラルド
つたなくいとしい夢幻泡影
水縹の繊月
ありふれた月光
眩暈が治るまでのオーロラ
ドレッシーな金曜日にて
まだらばかりの花模様
ありったけの愛を等分したら
悴んだ指先で綴ったブルー
きっと光れば忘れないね
春を悟った庭まで裸足で
きらきらの恋と愛をつめて
かみさまの座標
玻璃の星たちによろしくね
そうっと尽きる花の芽が咲いて
降りしきる永遠のなまえ
ビューティフル・オレオール
悠遠までにひとつだけ指きり
ほんのささいな恋だけれど
愛しさだけではないから好きだ
まだみぬエンドロールをふたり
リボンで結んだばかりの雛たちよ
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