3051-3100 -191006 | ナノ


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灰のみぞ知る幸福
まぼろしの海の魚になりたい
降りしきるフィナーレをもうひとつ
いままでを赦してくれたひとへ
知り終えたばかりの熱情
ポジティブ・ミームの果たし状
聴き上手は愚痴の吐き捨て場
三とおりの恋をしてみよう
破滅の席で特上のディナーを
終わりをみにいこう星々の頂きで

あわよくば最上級の
花びら舞う日のカーテンコール
古びたページの捲り終わりに
錆びついたこころの生命体
かつて寄り添えなかった悲しみへ
あなたがあなたの友ならいい
パンドラ・デイ・フォー・ユー
変幻自在の我が愛憎
燦々たる日のファンタジー
僕よりもさきにおまえごと愛して

深遠の岸にて
みぬふりのような手当てがいい
ずっとふりまいておく金平糖
十字架いくつぶんのさだめなの
そっと失うような温度たち
君にふさわしい影ならよかった
湿気たこころに名もなき差し水
憂いすらも甘いシャングリラ
歪めばあとは溢すだけ
花をあげるよ腕いっぱいの愛のように

滅ぼしの美学
もっとも価値のつくような死
運命なんて縋るかのような迷信
くべた希望でも灯りになるよ
この魂を漂白したい
なにもかもを赦せるように
安楽の実りが咲けばいい
神のこどもにさしあげるお菓子
無粋なことばで殺さないで
やわらかなメイデンの棲まう庭

月夜のひかりでできた鍵
あなたにとっての善でありたい
透明な詩でいのりを織りながら
きみの夢に映える星座になるよ
なにものにも侵されない幸福であれ
どこへでもゆけるイヴ
優しさをばら撒かずに育んでゆく
薔薇より無名の骨がいい
とっておきの未来で逢いたいな
守りたいものすべてが大地に還るまで

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