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無色透明の傘ではじく
ふたりで在るとわからずや
泥水に漬かった宝石を掬い
また忘れもできない花が咲く
プライマル・シェルター
悲劇のほうが素敵であれば
うたかたの意味を知るひとへ
賭けた時からわかっていたこと
今、離れられずに、僕らは。
捨てきれない冒険の靴を履いて
好きなもので彩る家路
ふしぜんなほどの幸福と想ふ
嵐を纏うようなひとでした
アンバランスな夜の綱にて
忘却という扉の鍵を手に
涙めいて云うことでもなし
やわらかすぎて触れたくなかった
散らばった光の移ろいを追う
コールドダウンと透ける息の鼓動
みそかに誓った想いを明日へ
薄らがない水性の詞を描く
ほのかに香るよな春が滲んで
失せても貴女の心に残れるとしたら
ふたりでさみしいなみだをあらう
祈りをも超えた奇跡を綯うよ
レーウィンの届かぬ碧空で
名残りの汽車は夜明けのほうへ
ぼくら結ばれることはありませんけれど、
歌えなかったあの詩を花に託して
塵としてでも残せる想いを
陽をまつ野薔薇におくる歌
ことばはいつでもつたないのだから
ゴーストの微笑みにならう
讃えられることのない轍でも
Hologram of the desire
果たされなかった約束を糧にして
古めいたまほろばが燦然と
君にみせたかった春を飾っておく
ピーナッツバター・インモーニング
この愛がどこに続くのかは誰もまだ
瑪瑙の奥からひとつぼし
ふたりでしるべの線をなぞって
救うための悼みだとやがて知る
finally the prologue which I left
羽根のような庇護に包まれて
あなたに映える花を編もう
癒えない傷が茨へと変わるまえに
さよならすらも抱きしめて
レイン・ミーツ・サンライト
唾をも呑みこむ朝がみたい
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