幼馴染の傍らに、隣の人。

十数年に渡って私が居た場所に、いつの間にかあの人が居た。口元をほころばせて笑う私の大好きな人は、その隣の人をずっと待っていたのだと知った。

隣の人の隣には最愛の人がいた。

私の隣には誰も居なかった。ただぽっかりと闇が巣食っていただけだった。


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82、暗闇(字書きさんに100のお題) 杏 



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