【ゴー・ゴー・ヴァージン・ボーイ】

新八の筆下ろしをすることになった。銀時にそう頼まれ、一度は断ったものの、どうしてもそれが必要なのだというので、結局断りきれずに引き受けてしまった。
そういえば師弟の筆下ろしを自分の情人にさせる習慣があったなあと思い返す。まさか自分が情人としてそれをするとは、幼い頃その話を聞かされてどきまぎしていたときには想像もつかなかった。それをいやらしい顔で話してきたのは、銀時だった。せんせーにおっぱいでっかい美人の恋人がいたら俺らラッキーだったのになー、などと言いながら。

目の前に正座している新八はこれ以上ないくらい緊張していて、可哀想なほどだった。頬と目元のあたりがほの赤く、首筋と額に汗をかいて、ただ今できることはこれしかないのだとばかりに背筋を伸ばしてしゃんと正座している。ここは桂の隠れ家のひとつで、なかなか趣がある造りの家だ。閑静な住宅街の中にあって、広い庭には大きな木や花が植えられていて、そのみどりに守られるように建っている家だ。もともと静かなところだが、木々に遮られているのもあるのか、外の音はあまりしない。その家の奥の寝室で、桂は新八と二人きりでいる。彼がここへ来たのは夕暮れで、あらかじめその時間に来るように言ってあった。彼はそのときからずっと緊張していて、夕飯を用意していたが、あまり食も進まないようだった。無理もないと思う。

銀時に桂を抱くように言われて、何を思ったのだろう。桂は二人の間でどのようなやりとりがあったのか知らない。ただ、銀時との話し合いがあって、それから新八に会ったのは今日が初めてだった。銀時が言うには、このごろ新八の調子が悪くて、その調子の悪さはすべて彼が童貞であることからきているのだと言う。なにを馬鹿なことを、と思ったが、銀時の態度は真剣で、いつもの悪ふざけとも違うようだった。
何より銀時は嫉妬深い。たまに桂が内心で驚いたり呆れたりするくらい、嫉妬深いのだ。それは桂に関することのみ発揮される銀時の一面で、つまり桂の男性関係についてだった。銀時は桂が他の男と親しくすることをとても嫌う。高杉は幼いころからなので諦めもつくのかそれほどでもないが、実は坂本あたりだと結構酷い。エリザベスに対して必要以上にあたりが強いのも、坂本からの贈り物だと知っているので、嫉妬心からきている節があった。昔からそれをわかっていたので、桂は個人としてあまり親しい関係の男を作らなかった。
その銀時が、自分の師弟の少年とはいえ、他の男に桂を抱かせようというのだ。初めて聞いたときは突拍子もない、ふざけた話だと思ったが、銀時の真剣な表情をみているうちに、何か並々ならぬ事情があるのだろうと考えた。

寝室はほの暗く、行燈形のフロアライトのささやかで柔らかな橙の光に満ちていて、上品で甘やかな香が焚いてある。香はいつも桂が好んで寝るときに使用しているものだ。特に効用にこだわって使っていたわけではなかったが、ふと精神を落ち着かす効果があったことを思い出して、気休め程度に焚いてみた。甘い匂いはかえって少年には落ち着かないものだったかもしれない。

お互いに入浴を済ませてから、小一時間。そろそろ、という時間だった。居間で手持ち無沙汰に座っていた新八を促して寝室に招き入れたが、少年は綺麗に敷かれた布団の横に座して、かちこちに固まっている。桂はそれをかわいらしく思った。
「さて、…新八くん」
できるだけそっと声をかけたが、新八は大仰に肩をふるわせた。
「そろそろ…、良いかな」
「は、はい」
新八は俯いていて、視線すら恥ずかしくて桂に合わせることができないようだった。まずは緊張を解してやらなければ、と思い、そっと握りしめた掌に触れる。うっ血していたそれは冷たかったが、桂はそこで新八の手が思っていたよりも大きくて節くれだっていることに気が付いた。
「…嫌だったら、いつでもそう言って欲しい」
「はい」
「…うん、じゃあ、その…始めようか」
新八はそこでようやく顔をあげて桂を見た。怯えや恐怖ではなく、眼鏡の奥には熱っぽくゆれる瞳があって、桂は案外うまく促してしまえば簡単に終わるかもしれないと考えた。

ちゅ、と軽い音を立てて額や頬に口付けながら、服を優しく脱がせる。くちびるへの口付けはやめておいた。あらためて見てみると、新八は以外に逞しい体つきをしていた。もともとの体格に恵まれているのだろう、少年のときの銀時に似ている。成長したらさぞかし精悍な青年になるに違いない。きっと強くなるだろうな、と考えた。
桂も自分で服を脱ごうとしたが、いきなり伸びてきた新八の手にそれを止められ、ぐいと襦袢の合わせ目を開かれる。白くてみずみずしい、細い身体が露わになり、新八がその桂の身体を食い入るように見つめる。桂はその視線に恥ずかしくなり、思わず俯いてしまう。普段の態度から奥手な少年だと決めつけていたが、案外そうではない部分があるのかもしれない。
「全部、脱がせて…いいですか」
「ああ」
襦袢を少し乱暴に剥ぎ取られると、下帯をつけていなかった桂は丸裸だ。ライトの光に照らされた秘部は、ほんのりとさくら色で、およそ成人男性らしくない様子だった。少し驚いた様子の新八にそこをまじまじと見つめられ、桂はかっと頬を染める。銀時に常に見せているところだが、彼に対しては慣れているので、いまさらそこまで恥ずかしいこともない。しかし年端もゆかぬ顔なじみの少年に初めて見られているのだと思うと、いまさら恥ずかしくてたまらなくなってきた。銀時や高杉や、他の男と違って、桂の身体はほとんど男性らしいところがない。それは手足や腹筋といった部分のみならず、性器に至ってまでそうだった。美しい造形だが、色はうすい。男性とばかり寝てきたせいかもしれない。
「桂さんの、ここ…なんだかすごく、可愛いですね。男の人じゃないみたいだ」
「…そんなこと言わないでくれ」
「触ってもいいですか」
こくりと頷くと、新八の手がそろそろと桂の可憐な性器に触れる。骨ばって、でもまだまだ若い少年の掌でやわやわと秘部を揉まれ、桂は白い身体を震わせてぎゅっと目を瞑った。少年の手つきは稚拙で、おっかなびっくりといった感じの動きだが、それがかえって新鮮だった。
桂の様子を観察しながらしだいに動きを激しくしていくと、噛み締めていたくちびるから嬌声がわずかに零れて、新八はその声をもっと聞きたいと思い桂の身体をそっと布団に倒した。
「あっ、ぁ、ああっ、あっ?」
性器を刺激したまま、桂の身体の上に覆い被さって、ふっくらした乳首に吸い付いた。そこは襦袢を脱がせたときからずっと気になっていた部分だ。性器よりも濃い桃色で、少し大きく、白い肌の中でよく目立っている。
「ん、んぅ、ふぅ、」
ちゅ、ちゅ、とくちびるが肌に吸い付く音が静かな部屋の中に響いて、桂は枕の布を噛んで嬌声を押し殺した。そうしなければいやらしい声が上がりそうだった。性の経験がないはずなのに、新八の愛撫はかなり気持ちが良い。肌にあたる少年の肌の感触は滑らかでハリがあって、銀時のものとは違うということがはっきり分かって、いけないことをしている気分になる。
一方の新八は、桂がどうも声を我慢していることに気付いて、もどかしくなっていた。桂のあの涼やかで綺麗な声が、性感で色っぽく甲高くなるのだと思うとたまらない。新八は桂が噛み締めている枕をそっと除けて、驚いた彼が何か抗議してこないうちに、性器と乳首への攻めを一段激しくした。
「や、っ?あ、あぁ、はぁっ、」
揉み込む性器の先端からは、ぬるつく液体が漏れ出して、新八の手を汚し、にちゃにちゃといういやらしい水音を立て始める。最初の初々しさはどこへやら、新八の手は大胆に、少し乱暴にすらなっていって、桂は強い刺激から逃れようと腰をくねらせた。逃げるのを新八の手が追い、さらに苛烈に攻められる。乳首もぢゅうっと強く吸われ、舌の中で転がされる。
(ど、童貞なのに…っ)
いったい何処でそんな技巧を覚えたのかと詰め寄りたくなった。
「ぁ、んん、んんん、いやっ、いや、あああっ!やめてっ、やめてっ…」
やむことのない攻めに、桂の身体はシーツの上でのたうち、腰が浮かび上がり、悲鳴が哀願じみてくる。絶頂の感覚が迫ってきて、桂は新八の手と舌をやめさせようと少年の腕と頭を掴んだが、遅かった。激感に襲われ、桂はひときわ高い悲鳴を上げた。
「あはぁぁああ!!!っああああぁぁぁぁっ…、っ、っ、」
びくっ、びくっと桂の細い身体が派手に痙攣するのを、新八は食い入るように見た。散々甚振った桃色の性器はゆるく立ち上がっていたし、透明な液体が溢れて腹まで汚していたが、精液らしきものは出ない。
「…あの、桂さん、イッたように見えたんですけど、その、何にも出ないんですね」
まだぜいぜいと荒く息をしている桂に正直な感想を告げると、彼は涙に濡れた瞳で小さく睨みあげてきた。
「…俺はいつもこうなんだ。出るときもあるけど、」
桂はこのごろー、そもそも少年時代からその兆候があったが、空の絶頂ばかりしている。目の前の少年は納得がいったのかいかないのか、微妙な表情をしていた。君の上司に散々身体を開発された所以だ、とは言えず、桂はひとまずまだ細かくふるえる身体をどうにか起こして、新八の褌に手をかけた。それはかたく立ち上がったものに押し上げられ、とても窮屈そうだった。さきほどの仕返しとばかりに、口淫してやろうと思ったのだが、褌から零れでるように露わになったものに、桂は言葉を失った。
(なっ……、……嘘………大きい…?)
褌をずらしたときに、ぼろん、というような効果音すら聞こえてきそうだった。初めて見た新八の陰茎は、幼い顔に不似合いな大きさだった。まだ亀頭がてかてかと桃色に光っているところが幼いといえば幼い部分だが、立派に皮も剥けている。明らかに桂の顔よりも大きい。
「ぉゎ、桂さん…もしかして、舐めてくれるんですか?」
小さく白く、優美な顔の鼻先を自分の逸物に突き付けて、かたまってる様子の桂に声をかける。新八は、まさか桂が口淫のようなことをしてくれるとまでは考えていなかったが、想像するととても心躍る光景だった。
「い、いやならしないが…、」
「そんなことないです!お願いします!」
「そ、そうか……、ぁむ、んん、」
覚悟を決めて、新八のものを咥え込むと、張りのある亀頭がすぐに口いっぱいを占拠した。それからできるだけ喉奥に飲み込んだり、舌で割れ目を刺激したり、いつも銀時から褒められることをしてやると、口の中で陰茎がさらに膨張するのを感じた。
(さ、さらに大きく…、す、すごいな…、でもこんなにここに血を集めてしまって大丈夫なんだろうか…?若いんだなあ、)
新八は目を瞑り快感に耐えているが、ときどき目を開けて桂の口淫の様子を見た。美しくて上品な顔立ちだと常々思っている桂が、口いっぱいに浅黒い肉を頬張っているのはとても淫靡だ。口の端から唾液が零れている様子も素晴らしい。桂の喉と舌はとても気持ちがよく、何回か射精しそうになったが、まだ桂が陰茎を咥えている様子が見ていたくて、新八はどうにか耐えていた。
(…銀時ならこのぐらいでもうイくのに…、若いからかなあ…、あ、あ、すごくかたくて…、石みたい…16歳だものな…、)
銀時が同じ年のころはどうだっただろうか?今よりやっぱりかたかったような…、などと思いながら、かなり大きくなったものを喉奥で奉仕していた桂は、少し油断した拍子に噎せた。
「ん、ごほっ、こほっ、ぅっ、」
「あっ、大丈夫ですか!?もういいですよ」
酸素不足もあって赤い顔で咳き込む桂を抱き上げて、背中を撫でてやる。しばらくそうして、ようやく呼吸の落ち着いた桂を布団に寝かせた。
「…あの、桂さん…、いいですか、ここ触っても」
ほっそりとした綺麗な脚の付け根の奥まった部分にそっと触れると、桂は一瞬身体を強張らせたが、すぐに力を抜いた。頷くと、新八の指がそろそろとそこをなぞり、ゆっくりと侵入してくる。処女だというならともかく、頻々に銀時に抱かれている桂のそこは、恋人の為に解れていて、柔らかい。しかし新八はゆっくりと指でそこを広げていった。
「ぁ、ぁん、ん、ん、」
「これ…どのくらいすればいいんですか?」
銀時ならもう挿入されても問題はないのだが、桂はちらりと新八の陰茎を見た。さきほど口淫で高めた大きさのままで、ちっとも変わっていない。桂はもう少し新八に後ろを解させた。まさかとは思ったが、新八はそこを弄る指も童貞とは思えないほど巧みで、何も教えてないのに桂の性感帯を無邪気にこね潰してきた。
「ひいっ、」
「あ、痛かったですか!?」
「…だ、大丈夫だ…、でも、そこは優しくしてくれ」
「はい…」
はしたない嬌声を垂れこぼさないよう、桂は頃合いまでどうにか耐えた。
「…っ、そろそろ、入れてみてくれ」
「はい…」
大きく開かされた脚の間に、ぬるぬると熱い肉が押し付けられ、それはぐっと桂の中に入ってきた。予想していたより苦しく、桂はシーツを握りしめて圧迫感を耐える。
(さっきあれだけ舐めたんだから…、挿入たらたぶんすぐに…射精してくれるはず…)
もしこんなに大きなもので繰り返し繰り返し貫かれたら、と思うと腰から背筋にかけてぞくぞくと駆け上ってくるものがあった。
「はっ、もっと、ゆっくり、きて、」
「ぅっ…はいっ…、ぅわ、すごいっ…」
桂の体内はたっぷり濡れていて暖かく、こちらの肉をぎゅうと吸い付くように締め上げてくる。新八はこの心地よい肉の中に一気に突き刺したかったが、桂の指示に従った。
「〜っ、あ〜っ、だめ…、大きいっ…」
ようやく全てが桂の中に収まった。柔らかい肉がざわめき、扱きあげるように新八のものを歓迎している。新八の我慢はそこで限界だった。
「桂さんっ…!動いていいですか!?いいですよね!?もう我慢できませんっ」
「えっ?まっ、ひっ、あああああっ!!」
桂がだめと言うのも間に合わず、新八は動き出した。腹の中いっぱいを支配していたかたい陰茎が、肉を激しく押し潰して抜けていき、その感覚に耐える暇もなく、今度は乱暴に奥まで押し入ってくる。
「はひっ、ひっ、ひやああっ、はあああっ、あ〜っ、あ〜っ、あ〜っ、」
膨らんだ亀頭が奥まで叩きつけられ、ごちゅん!という音がする程だった。大きな陰茎は桂の最も弱い部分である結腸まで十分に届き、そこをめちゃくちゃに突いた。
「ああああ〜っ、やっ、やっ、らめっ、あーーーーーーーーーーーっ!!!」
激しい快感に飛び跳ねる桂の目の前に、ばちばちと火花が飛んだ。絶頂のスイッチが入りっぱなしになってしまった桂に、興奮している新八は気付かず、極め続けている肉を遠慮なく穿つ。
「すごっ、うわ、すごいっ、桂さんっ」
「あーー、あーーー、っ、」
(どうしよう、新八くんなかなかイってくれないっ、も、もしかして、この子、絶倫……?ただでさえこんな大きなもので、だ、だめ、これ以上されたら…もう何も…考えられなくなってしまうっ)
「や、やめ…れっ、おねがひ、おれ、も、や、め、っ」
「今更止められませんよ!」
「ひっ、やっ、やああーっ!!」
桂の懇願も聞き入れられず、ふだんの優しい少年の面影はなく、新八の腰の動きには一切容赦がなかった。桂の理性はもはや完全に吹き飛び、脳内は真っ白で、ただ乱暴過ぎるほどの快感を受け続けるしかなかった。
「ぁ、あひ、ひ、と、ひ、ぎんろきぃ、」
「…僕、銀さんじゃないですよっ…」
「ぎんろき…いっ、」
「だから…っ、」
「ひゃあああああう!!!」
記憶も吹っ飛んで、銀時に抱かれてると勘違いした桂に少し苛ついて、新八は挿入してから放置していた乳首を思いきり摘み上げた。
「やらあっ、やら、やらっ、やらあぁぁ」
奥を突かれながら乳首を捏ねくり回され、ついに幼子のように泣き始めた桂は、とても可愛らしかった。いつものと凛とした表情と重ねると、背徳感がすさまじい。
「…桂さんっ、聞こえてますっ?そろそろイきますよ、」
「あっ、あひっ、ひいっ、」
「その前に、ここ、強く突いてもいいですか?このっ、一番奥の…っ、何かあるところっ」
新八はずっと桂の結腸の入り口を突き回して泣かせていたが、張り詰めた亀頭はそうしようとすれば、もっと奥の方まで侵入できる気がした。ここを突いて捏ね回すと桂は狂ったように喘いだ。さらに奥を突いてやればどんな反応をするだろう。理性の飛んだ桂に質問しても、まともな返答など返ってこない。新八は泣き声を無視して、背筋を駆け上がる射精感と一緒に、とろとろに蕩けた肉の中を奥の奥めがけて貫いた。
「っひぃああああああああっ!!!!」
僅かな抵抗があったが、勢いづいた陰茎は桂の結腸の中に突き刺さり、桂は滅多に味わったことのない強い快感と全身の痺れにもがいた。そこは、桂が怯えるので、銀時すら滅多に突き入れてはこない部分だった。新八はそこから陰茎を少し引き抜き、また突き刺す。動くたびに桂は大きな嬌声をあげた。痙攣する肉の締め付けを味わい、最後に思いきり射精した。
「…はぁっ、はぁっ、はぁっ、…桂さん?」
ふと気付いて桂を見ると、彼は目を見開きながら意識を飛ばしていた。半開きになったくちびるから、たらたらとだらしなく涎と桃色の舌を垂らし、ひくひくと全身痙攣させて、いやらしい表情をしたまま。
「うわあ…、桂さん、すごく可愛いですね」
ちゅ、と口付けて、開いたままの口に舌を差し込み、中を舐めまわすと、意識が少し戻ったのか子猫のような鳴き声をあげた。
「…起きました?なーんだ、まだか。…ねえ桂さん、僕、こないだ桂さんと銀さんがセックスしてるとこ見ちゃったんですよ。朝になってるのにも気づかないくらい夢中でしてたとき、あったでしょう。それからずっとだめで…、桂さんのことばっか頭から離れなくて…。銀さんに思いきって言ってみたんです。言ってみるもんですね。銀さんは一回だけって言ってたけど、」
日に日に淫魔に取り憑かれたようにやつれてく師弟に、銀時は困り果て、苦渋の選択として一度桂を抱かせることにしたのだった。銀時は、新八が性経験の無さ故にたった一度目撃したセックスのせいで桂に欲情してるのだと思い、いっそ一発抜いてもらってすっきりしてきてくれという思惑のようだった。
「ただし、一度だけだ」
一度桂に抜いてもらったら、すっきり気持ちを切り替えること。そう何回も繰り返し約束させられたし、ここへ来る前は新八もそれに同意していたのだがー、
「一度だけなんて我慢できそうにないかな…」
身体の相性良さそうだし、桂さんもハマってくれないかな?などと、幼い顔にまったく不釣り合いなことを思いつつ、新八は桂の意識が戻ってくるまでかわいいくちびるや乳首で遊ぶことにした。中に入れられたままの陰茎は一度射精したというのにまだかたく太く、気を失っていても締め付けてくれる桂の肉の感触を楽しんだ。まだ日付さえ変わっていない。夜はまだこれからだった。
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