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◆ OrgoglioFamily ◆
By 村建人
2017/10/16 01:15
◆ オルゴーニョファミリー ◆
此処はあなた達が交わえる、集会所
あるいはキッチン・ダイニングです。
ロルで会話、/**/で会話、お好きにどうぞ。
淑女紳士を身に纏って、和気藹々とお過ごしくださいませ。
※ このスレッドは定期的に新皇の部下(村建て人)が徘徊しております ※
乱暴な言葉遣いの方はご退場頂きますので、ご留意ください。
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無題
By 首領
2017/10/24 01:29
「Ti ho tenuto in attesa!」
( 待たせたな )
そう言ってダイニングへ戻って来た
首領が運んで来たのは、大量の──、
檸檬で味を付けたサルティン・ボッカ
高級牛フィレ肉のロッシーニ風
圧力鍋で手早に柔らかくしたオッソ・ブーコ
ソースと絡めるポレンタがあると思ったか?────もちろん、無い!
ミディアムに焼いたステーキ、等々
デザート代わり、ラストを飾ったのはクルート!
味も凡そ申し分のないそれは、
… 正に漢の肉料理と言えよう。
( 食バランスの傾きが、主に! )
「オレに調味料の使い方を聞いたな、
ティノ。─── 確かめてみやがれ」
「シャウラ!アフォガードよりも、
手前ェの腹は膨れただろう? 」
「ベルトラントとロマーノを呼べ、
彼奴らも食う資格がある。…当然だ」
「カルロは如何した、
目覚めBacioでも必要か? 」
「…早く食えよ、冷めるだろうが。」
長方形のテーブル、短辺に添えられた
背の高い椅子に腰を据えた首領は、
右肘を付いて眼前を指すだろう。
険しく眉根を寄せ、口数も少なく、
───まるで怒った風に見せながら!
首領は料理が完食されたらようやく
口端を上げ、割れた舌先を見せるのだ。
「ハハ、まさか本当に食うとは…、
良くやったな、手前ェら。
───────── イイ子だ。
行列の並ぶ料理店のシェフが手掛けた
肉料理は美味かったか?… ハハ、
” オレが作ったかと思った? ”
…嗚呼、その内の何品かは、
確かにオレが作っただろうよ。 」
─────そうして、首領は
結局自分がどれを作ったのか、
笑うだけで口にする事は無かった。
一口で破顔する美味さのサルティン・ポッカ
腰が砕けそうなほどのオッソ・ブーコ
あるいはちょっと焦げ付いたステーキ
それとも頬が落ちそうな、クルートか
高級牛をムダにした味のフィレ肉か、
…首領はその後運ばれて来た、
普通サイズのマルゲリータピッツァを
黙々と食し始めるのであった。 **
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無題
By シャウラ
2017/10/25 23:58
( どうしてオレはこんなところに… )
首領の調理を見守って幾何か。
突如名指しされ、驚く間もなく、
姐さんとコンシリエーレを呼びにゆき、
――――開かれる、晩餐会。
上座に座る首領を始めとして、
集まるのはオルゴーニョの重鎮ばかり。
そんな席の下座に収まり、
しげしげと首領の料理を眺める。
それに手を付けたのは、
集まった面子の中で、
一番最後だっただろう。
何故か怒ってる風の首領と、
並べられる肉料理に圧倒されながらも
口に運んだ料理に目を見開いた。
( 美味しい……! )
口の中で肉がほろほろと溶けていく。
高級な食材を使っているのだろう。
それに加えて味付けも、焼き加減も、
一部の狂いもなく計算され尽くされている。
これが……首領の料理……!
先ほどまでしていた心配が嘘のように
黙々と皿が空くまで食べ続けていた。
(おかわりは、さすがに控えた)
だが、しかし。
最後の“種明かし”には驚いて、
そして悩んだ。
首領が作った料理はどれか?
けれども、どれも絶品で、
判別することなどできなかった。
「え、なんでピッツァ?」
あれだけ豪勢な料理を
部下たちに振舞っておきながら、
自分は何故に普通のピッツァ……。
「でも、首領。料理できたんですね。
美味しくて驚きました」
前の上司(キッチン炎上常習犯)が
一瞬頭に過りながらも、
首領には礼を述べ、
その後は飲み物を淹れに
席を立っただろう。**
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