朽木ルキア…彼女の名前は聞いたことがある朽木白哉の義理の妹それしか分からなかった。
別に俺はあまり興味は持たなかった、話した事もないしどんな奴なのかも知らない。
朽木の処刑が決まってから様々な事が起こり、黒崎一護達がこっちに来てからここも何か変わってきているのかもしれない。そして藍染が何かを企んでいたそう真実もわかり藍染達をいつか倒すそう決めた。
あれから一ヶ月が立ち、賑やかが戻った。松本も落ち込んではいたため心配していたのだが今をみれば元気にやっている、仕事はしないけどな…
松本がやらない分は俺がいつもやっている、少しでも休みたいと思いながらも書類をやっているとコンコンと扉の方から音がする。
「入れ」
「十三番隊朽木ルキアです、入ってもよろしいでしょうか」
朽木?なんで朽木がここにと不思議でしょうがなかった。取り敢えず目線は朽木に戻す。
「浮竹隊長から今十番隊が大変と聞き、手伝いにきました」
「いい、他の隊員にやらせるわけには…」
「すみませんが、浮竹隊長に言われた事なのでやり遂げるまで帰りません」
彼女の強い意志の目が、本物とわかり、俺は朽木ルキアは思っていたより全然違う。小柄な体系で、細い腕強く握ると折れてしまいそうになるくらい…
「とりあえず書類手伝ってくれるか、松本のやろーどっか行って帰って来ねーから」
「はい!私でよければ…」
それから朽木が、手伝ってくれたお蔭でいつもより早めに終わる事が出来た。書類が終わり朽木の方をみると少し疲れているようだ。
「朽木、お茶だすからそこに座れ」
「え、はい?」
彼女の前に出したお茶とみたらしだんご。それを見て驚いた表情になりながらも目を輝かせていた。
「手伝ってくれたお礼だ、くえ」
「いいのですか!では、いただきます…」
美味しそうにみたらしだんごを食べる彼女を見ると何故か疲れていたのが消えていくようだった。
俺が思っていたような感じではなく、話してみると分かった。
真面目で仲間思いで前向きで強い心を持っている…と。
「ご馳走様です日番谷隊長」
「あぁ、俺もゆっくりできたし手伝ってくれてありがとうな」
「いえ、それでは…」
帰ろうとする彼女の腕を掴み、俺は何をしているのか数分分からず今しているのは、彼女の腕を掴んでいると気付いた。
それを驚きながらもこちらを見る朽木に一瞬ドキッとなる。
「その、いつでもこいよ。隊長だからとかそういうのじゃなく…遊びにきてくれたら松本も喜ぶと思うぜ」
「…あ、ありがとうございます日番谷隊長…」
その言葉を聞いて安心したのかまた来ますと頭を下げて帰っていく彼女を見送った。何故だろう俺があんな言葉を言うなんて自分でも分からなかった。
すると後ろから誰かが近付いてくるのがわかる。この霊圧は…
「隊長!!ふふ、私じっくり見てましたよ」
そうだ、松本だった…
「はぁ…」
「朽木の事といい感じじゃないですかー私応援しますよ?」
「う、うるせぇ!!お前は仕事サボったから明日は松本お前がやれわかったな!?」
「えぇー!!隊長勘弁してくださいよぉ」
その頃十三番隊では…
「そうか、日番谷くんと仲良くなれたんだな」
「は、はい…一度話して見たかったので浮竹隊長ありがとうございました」
「それで、どうだったかい?」
「は?」
「いや、なんでもないよ」
二人が恋してる事に気付くのはまだ先のことである。