今日はハロウィンの日らしいからお菓子作ることにしたんだけど、ジン食べるかしら?
ふと、彼を思い浮かべ甘いものが好きか気になりバンとカズに相談してみた。
「あージン甘いもの好きなのかな俺知らないや」
「まぁ、あいつを見たら甘いもの好きに見えるかって言ってらそうは見えねーけど」
「肝心の本人が居ないのがね・・」
チラッと彼の机を見ると今は昼休みのため教室には居ない。
女子は次の時間家庭科でかぼちゃクッキーを作る予定なの。
「アミが作ったもんならなんでも食べるんじゃないかな」
「そうだな、作ってあげろよ」
「そうね、もしいらないって言っても無理やり食べさせるに決まってるでしょ」
次の時間が楽しみだわ・・・
家庭科の時間になり私はミカと一緒の班になり私とミカはテキパキとお菓子作業に入る
どうやらミカは郷田にあげるみたい
なんとかかぼちゃクッキーは完成して私はカズとバンにとまぁジンにもあげようか考えているからジンにも?
まぁお世話になってるし、あげるつもりなんだけど・・・
どうしてあの子は先に帰るのかしら
バンが慌てて私の席に来て
「アミ、ジン行っちゃったよ」
「もう足は早いのね!渡してくるわ」
私は急いで階段をおりて、校庭を歩いて門を出ようとしたジンに大声で呼び止めると彼はビックリした表情で振り返ってきた。
「アミさん?」
「今日はなんの日か知ってる?」
「ハロウィンの日・・・・だろ?」
「トリックオアトリート!」
「僕お、お菓子はもってない」
「えー持ってないの?じゃあイタズラしていいかしら」
「アミさんがイタズラされるより僕がイタズラする方がいいな」
「ジ・・ジン!」
「トリックオアトリート」
「い、イタズラはさせないわよ」
恥ずかしながらも後ろに隠してあったお菓子を彼の前に差し出すと嬉しそうに微笑みお菓子を受け取る。
「美味しくいただくよ、アミさん」
「ふふ、ありがとう!」
「成功したみたいだなー・・」
「カズ?」
「(アミのお菓子もらったのは嬉しいけどジンと仲良くしやがって)」