「カズのバカッ!」
「ちょ…アミ!」
なんでこうなったのかと言うと、俺らデートしてる最中で違う女子が俺に話しかけてきて私達と一緒に遊びに行かない?ってナンパされたわけなんだけどさ…
俺はナンパなんてされた事なんてまったくねーし、少し戸惑っているとその女子が俺の腕にしがみつく。
わざとアミに挑発するように
「あっちに、おいしいクレープあるから食べにいかない〜その子とじゃなくて」
「ちょっと…カズ何か言いなさいよ!」
アミが俺の方に視線を向けて、俺は林檎状態。
「っ…!どうして断る事も出来ないのよカズのバカッ」
そのとき、俺は走り去るアミが泣いていたのに気付き
アミは人込みに紛れてどこに行ったのかも分からなくなってしまった。
「邪魔者は居なくなったし、いこうよ〜」
「っ…!ちょっと悪いお前らと行く気ねーから」
そう言って後ろの方からはぁ!?って怒ったような声が聞こえたけど、今はアミの事が心配だった。
いつも強気なのに泣いてるところなんて見せない、どこに行ったんだアイツ!
「ちょっと!離しなさいよ」
俺はとっさに声のある方に急いで走った。アミは不良連中に無理矢理連れて行かれそうになっていたのを見て、思わず不良を殴っていた。
「いってぇ…!」
「カ…カズ!」
「俺の…俺の彼女に手だすなああああ!」
「んだとゴラァ!テメェお前LBXで勝負しろ!俺が勝ったらその女をもらう」
「ちょっと勝手に…!」
「はっ、上等じゃねーか!いけっフェンリル」
言うまでもなく俺のフェンリルが勝利。
不良は覚えてろよという台詞をはきすて人込みに紛れていった。
「大丈夫かアミ」
「もう…大丈夫じゃないわよ!もしカズが怪我でもしたら…」
「へへっ、俺のフェンリルが勝ったんだ!」
「…その助けにきてくれてありがとう。それにごめんなさい…私」
「俺も悪い…はっきりと言えなかったのもわりぃし」
「あーもう終わりにしましょ!せっかくのデートが台無しよほら、デートの続き!」
「あ…アミちょっと待てよ!」
さっきのカズかっこよかったよって誰が言うもんですか、秘密よ秘密。