僕はおじさまのやろうとしている真実が分かり、自分はおじさまを止めたい、だからここにいる。
バンくん達と共に行動するようになってから不思議と自分もここに居る事が心地良くなってるのかもしれない。
そうボンヤリと考えていると彼女は心配そうに近付いて来た。
「ちょっとジンはぐれたらどうするのよ」
「すまない、少し考え事をしていた…」
「考え事?」
「なんでもない、気にしないでくれ」
そう言って彼女より先に歩く、彼女も後ろから追いつきニコッと微笑む。
川村アミ…彼女は、笑顔がとても似合い女の子は守られるのが当たり前と思いがちもあるが、彼女は守られるより守る方強い正義感をもち、バンくんやカズくんを支えている。
僕は彼女がすごいと思った。
「ねぇ、私ね最初ジンの事しゃべりにくそうとか思ってたの」
無表情でそれを聞くが少しだけ肩が震えた。
そうか、僕の事そう思っていたのか
自分は、バンくんみたいに明るく喋れないし、そう思うのは分かる。
でも何故だろうか彼女がそう答えるとズキズキして痛かった。
「でもね、ピンチな時に助けてくれたり私にはないものを持ってって…今こうして仲間になってジンのいいところを見つけて今の印象は…優しい子かしら?」
「アミさん…」
まさかの発言に驚きを隠せず、彼女の笑顔が眩しかった。
「あ、ごめんね!変な事…先に行ってるわよ」
「あぁ…」
走っていく彼女を見ている間ドキドキして心臓がうるさかった。
…僕は彼女に恋をしていた